ガブリエウ・ジェズス

 アーセナル所属のブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが、加入初年度を振り返った。28日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 プレミアリーグ第38節(最終節)が28日に行われ、アーセナルはウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦した。本拠地の大声援を受けたアーセナルは、今夏の退団が噂されているグラニト・ジャカが2ゴールを挙げるなど、大量5得点で快勝。フル出場したジェズスは精度の高いクロスでジャカの先制点をアシストし、後半にはレアンドロ・トロサールの折り返しに頭で合わせ、1ゴール1アシストの活躍で勝利に貢献した。

 昨年夏にマンチェスター・Cから4500万ポンド(約78億円)の移籍金でアーセナルに加入したジェズスは、卓越したテクニックや高いボールキープ力を武器に前線の主軸に定着。FIFAワールドカップカタール2022後は長期離脱を強いられたものの、公式戦通算33試合出場11ゴール8アシストという見事な成績を残した。また、守備時の鋭いプレスやビルドアップでも存在感を発揮。チームの躍進の原動力となった。

 ウルブス戦の内容について「楽しんでプレーし、今シーズンの9割近くで見せた良いフットボールをしたいと思っていた。試合に勝利し、家族や友人とともに楽しむことができたよ。良い1日だった」とコメントしたジェズス。続けて、惜しくもプレミアリーグ制覇を逃す形となったアーセナル加入初年度を振り返りつつ、来シーズンに向けた意気込みを次のように示した。

「良いシーズンだった。残念ながら、目標であったトロフィーを手に入れることはできなかったが、僕たちはとても良いシーズンを送れたと思っているよ。チーム内外で良い雰囲気を作り出し、ファン・サポーターは常に僕たちを後押ししてくれた。ケガをしたことは不運だったし、シーズンの大部分を逃してしまった。僕のメンタリティーは、常にフィットネスを示し、チームを助けることにあるから、来シーズンは1年間を通してそうなりたいと思う。休暇が終わったら、また100パーセントの集中力で戻ってくるよ」

 加入初年度でチームに違いをもたらした“新9番”ジェズス。来シーズンはどんなプレーを見せるのだろうか。