デ・ゼルビ監督、マック・アリスター

 ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督は、去就に注目が集まっているアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターとエクアドル代表MFモイセス・カイセドが今夏退団すると考えているようだ。28日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 1901年創設のブライトンは今シーズンのプレミアリーグを6位で終え、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得し、クラブ史上初の欧州カップ戦出場を決めた。この快挙に大きく貢献したマック・アリスターとカイセドだが、多くのクラブから関心が寄せられており、今夏の移籍市場での退団が噂されている。

 28日に行われたプレミアリーグ最終節のアストン・ヴィラ戦後(●1-2)には涙を流していたマック・アリスターとカイセドの去就について聞かれたデ・ゼルビ監督は、「アレクシスとモイセスはこれが最後の試合になると思う。本当に申し訳ない」と両選手の退団が決定的になっていることを明かし、次のように続けた。

「彼らは素晴らしい人物であり、素晴らしい選手だ。でも、ブライトンの方針はこんな感じだ。彼らが退団して、チームを変えて、より高いレベルでプレーできるのは正しいことだと思う。私たちも準備はできている。アレクシスとモイセスなしでプレーできるほかのビッグな選手を見つけなければならない」

「彼らのことについて聞かれれば、私は彼らのことが大好きで、ビッグな選手たちだと思う。あらゆる大会でプレーすることができるし、ビッグなチームでプレーできるだろう。私は彼らが世界最高のチームでプレーできることを願っている」

 なお、122年の歴史で史上初の快挙を達成するなど、6位で終えたブライトンだが、デ・ゼルビ監督はさらに上を目指せると語りながら、多くの選手を獲得する必要があることも強調した。

「ブライトンはまだまだ改善できるし、移籍市場で別のいい選手を連れてくることもできるはずだ。来年は4つの大会で戦うことになるし、プレミアリーグは私たちにとって間違いなく厳しくなるだろうが、今年よりも強くならなければならない」

「現時点では、週に3試合もプレーする準備はできていないし、それに慣れてもいない。移籍市場で努力して、より強力なチームを構築しなければならない。私たちが達成した結果は信じられないほど素晴らしいものだが、これらの結果をよりいいものにするという夢もある」

 今年1月にはアーセナルからの7000万ポンド(約121億円)と見られるオファーをブライトンが拒否し、3月には2027年6月30日まで契約を延長したカイセド。そして、リヴァプールなどへの移籍が噂されているマック・アリスターが退団することになれば、ブライトンにとっては大きな痛手となりそうだが、デ・ゼルビ監督はこれを受け入れて前に進むしかないことを明らかにした。