レスター

 レスターはプレミアリーグ史上、“最も高額”な降格チームとなってしまったようだ。28日、イギリスメディア『BBC・スポーツ』が伝えている。

 プレミアリーグ第38節(最終節)が28日に行われ、レスターはウェストハムを2-1で下し勝ち点3の積み上げに成功。しかし、17位のエヴァートンが勝利したため、レスターのチャンピオンシップ(イングランド2部)降格が決定した。2014-15シーズンに、11年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たした同クラブは、翌年にリーグタイトル獲得を経験。以降は上位争いの常連チームへと成長したものの、今シーズンは序盤戦から不調に陥り、最終的には18位でのフィニッシュとなった。

 そんなレスターには、イングランド代表MFジェームズ・マディソンや、元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディなどリーグを代表する選手が在籍しており、チームの年俸総額は1億8000万ポンド(約312億円)となっている模様。同メディアによると、この金額は“ビッグ6”以外で最高額となっているようだ。スポーツファイナンスの専門家キーラン・マグワイア氏は、レスターのポッドキャスト『ホエン・ユー・ア・スマイリング』で、「レスターはプレミアリーグ史上、最も高額な給料と最も高い賃金を支払って降格するチームになるだろう」と語っている。

 また、クラブは2022年5月までの決算で2億1400万ポンド(約371億円)の収入を発表していたが、チャンピオンシップでは約7000万ポンド(約121億円)にまで減少すると予想されている。

 選手、スタッフの大幅な入れ替わりが必須となるレスターだが、プレミアリーグ復帰には苦しい道のりが待ち受けているのかも知れない。