ハリー・ケイン

 トッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケインが、今シーズンを振り返った。28日、イギリス紙『メトロ』が伝えている。

 プレミアリーグ第38節が28日に行われ、トッテナムはリーズと対戦。2分にケインのゴールで先制すると、2-0で迎えた69分にもケインが追加点を挙げるなど、4-1で勝利を収めた。しかし、7位アストン・ヴィラもブライトンに2-1で勝利を収めたため、トッテナムは8位で今シーズンを終え、来季の欧州大会出場権を2009-10シーズン以来逃すこととなった。

 最終節でも得点を挙げたケインはリーグ戦のゴール数が「30」に到達し、38試合制のプレミアリーグでは2つの異なるシーズンで同記録を達成した史上初の選手に。また、データサイト『OPTA』によると、今シーズンのプレミアリーグでは26試合で得点を挙げたケインは、1993-94シーズンに元イングランド代表FWアンディ・コール氏の記録と並び、1シーズンでは最多タイの試合数で得点を決めた選手にもなった。

 今シーズンはクラブの歴代公式戦通算得点数記録を更新するなど活躍したケインはリーズ戦後、イギリスメディア『BT Sport』で「今日、僕たちは誇りのためにプレーしていた。7位で終えるチャンスもあったが、残念ながらそうはならなかった」と8位で終えたことを悔やみながら、今シーズンを振り返った。

「残念なシーズンになってしまった。この勝利でそれを無視することはできない。取り組むべきことはたくさんある。僕たちはいくつかの場面で闘志を見せなければならない。この規模のクラブが8位で終わっていいわけではないし、休暇を楽しみながら、どう改善できるか考える必要がある」

 なお、トッテナムとの現行契約が2024年6月30日までとなっているケインは、マンチェスター・Uなどから関心が寄せられており、今夏退団の可能性もささやかれている。移籍の可能性について聞かれたケインは「ノー。ノー。それはサッカー選手であることの一部であり、トップにいるならなおさらね」と語るにとどめ、次のように続けた。

「僕は今シーズンに集中していたし、可能な限りチームを助けようと努めてきた。今日は2ゴール決められてあのように終わったのはよかったけど、今はいい休みを過ごして、イングランド代表での数試合を楽しみにしているだけだ」