戦いのバックボーンは“元キャバ嬢”という異色ファイターが、女子ムエタイのレジェンド相手にインパクトある戦慄のハイ。”色モノ枠”や“格差対決”の前言を秒で覆す豪快な一撃に視聴者からも驚きの声があがった。
5月28日に後楽園ホールで開催された「RISE168」。Melty輝(team AKATSUKI)とYAYAウィラサクレック(WSRフェアテックス)の対戦は判定2-0でMeltyが勝利。2年近い怪我からの復帰戦とはいえRISE女子常連の強豪YAYAを相手に初参戦の”戦う平成キャバ嬢”がアップセットを演じた。
戦いのバックボーンは空手でもムエタイでもなく”キャバ嬢”。源氏名でリングに上がるMelty。入場曲はリングネームにあやかりSHAZNAの「Melty Love」で女子大会3連勝でRISEの舞台まで上り詰めた。一方、YAYAは負傷による1年8カ月のブランクからの復帰戦となる。初代J-GIRLSスーパーフライ級王者のパイオニアとして、ここは格の違いを見せつけたいところだ。
平成カラーを前面に出した“色モノ枠”と思われがちなMelty。ABEMA視聴者からも「これはかませ「YAYAの方が遥かに強い」「実績が違い過ぎるだろ」といった声が多く聞かれる中、RISE女子トップ戦線の一角を担うベテラン選手を相手に1ラウンド、その身体能力の高さで見るものをあっと驚かせた。
序盤こそ突進力と打撃集中型のYAYAに押し込まれるが、徐々に自分の距離を掴みはじめると1ラウンド後半、右足をフワリと振り抜くと、なんと戦慄のハイキックでYAYAからダウンを奪う。
ABEMA実況の小出アキラ・アナウンサーも「ダイナミックなハイキック。かすめたのに効いてました」と反応。視聴者からも「凄いな」「かすって揺れた」と驚きの声が相次いだ。
2ラウンド、ワンダウンを奪われたYAYAがギアを上げ突進気味に打撃を見せるがMeltyは大きなフレームを活かして打ち負けしない。被弾率ではYAYAが上回るが、巧みに伸びのあるパンチを当て対応していく。
3ラウンドに入るとMeltyは前蹴りや足を使った攻撃などで、相手の攻めを回避。後半には足を止めて打ち合うなど泥仕合に持ち込み、YAYAに思うように試合をさせずに試合を終えた。
判定結果は1ラウンドのハイのインパクトもあり2-0でMeltyの勝利。じつはキックの世界に入る前からYAYAに相談するなど交流もあったという両者だが、Meltyは大舞台で尊敬する”YAYA“超えを果たしてみせた。



