マウリシオ・ポチェッティーノ

 チェルシーは29日、マウリシオ・ポチェッティーノ氏の新監督就任をクラブ公式サイトで発表した。

 チェルシーのクラブ公式HPによると、ポチェッティーノ氏は2023年7月1日付で新監督に就任予定。契約は2025年夏までの2年間となっており、契約には1年間の延長オプションも付随しているという。

 2022年5月30日、ロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるトッド・ベーリー氏らの共同事業体によって買収されたチェルシーは、積極的な戦力補強を敢行。昨夏の移籍市場ではイングランド代表FWラヒーム・スターリングやスペイン人DFマルク・ククレジャ、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリなどを獲得し、夏の移籍市場における補強費の記録を塗り替えた。さらに今年1月には、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクなども獲得し、この1年で6億ポンド(約1040億円)もの大金を投じたと言われている。

 しかし、思うような結果を残せず、プレミアリーグではチェルシー史上最低勝ち点および最低得失点差となるなど、12位で終了。チャンピオンズリーグでは準々決勝まで進んだものの、レアル・マドリードに力の差を見せつけられて2戦合計スコア0-4で敗れた。2度の監督交代も実らず、今シーズンは無冠で終わった。

 現在51歳のポチェッティーノ氏は、現役時代にアルゼンチン代表でセンターバックとして活躍した。引退後は指導者の道に進み、2009年1月には選手時代にも在籍した“古巣”エスパニョールの監督に就任。以降はサウサンプトントッテナムとプレミアリーグでの指揮が続き、2021年から2022年にかけてはパリ・サンジェルマンを率いた。

【画像】チェルシーがポチェッティーノ新監督招へいを発表