オランダサッカー協会(KNVB)は29日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23・ファイナルズに臨むオランダ代表メンバー26名を発表した。
UNLは2年に1度行われる欧州のナショナルチームによる国際大会。リーグAの各グループを首位で突破した4チームがUNLファイナルズに参戦し、優勝チームが決定する。3度目の開催となる今大会、オランダ代表は2大会ぶりにUNLファイナルズに進出。2019年6月に行われたUNLファイナルズでは決勝戦に進出しながら、ポルトガル代表の前に涙を飲んでおり、母国で開催される今大会では当時の“リベンジ”を狙う。
オランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督は、UNLファイナルズの開幕からおよそ2週間前の29日に同国代表メンバーを発表。DFフィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/イングランド)、MFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/スペイン)、FWメンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリード/スペイン)らが順当に選出された。GKアンドリース・ノペルト(ヘーレンフェーン)は代表デビューを飾ったFIFAワールドカップカタール2022以来の招集となっている。ブンデスリーガでインパクトを残したFWドニエル・マレン(ドルトムント/ドイツ)はおよそ1年ぶりの代表復帰となった。
国内組からは、6シーズンぶり通算11度目となるエールディヴィジ制覇の原動力となったDFルチャレル・ヘールトロイダやMFマッツ・ウィーファー(ともにフェイエノールト)らが入った。19ゴールを挙げてエールディヴィジ得点王に輝いた20歳のMFシャビ・シモンズ(PSV)も選出されている。今季の公式戦53試合の出場で8ゴール10アシストを記録したMFタイアニ・ラインデルス(AZ)は今回が初招集に。今季の公式戦49試合の出場で9ゴール14アシストを記録したMFヨエイ・フェールマン(PSV)も、予備登録を除くと初の代表入りとなった。
なお、UNLファイナルズでは23名が登録人数の上限となっているが、今回のオランダ代表には26名が名を連ねた。その理由について、クーマン監督は「UNLファイナルズは短期決戦だが、負傷やその他の理由によって離脱者が発生するリスクがある。既に各国のリーグは終了しているため、大会直前に選手を招集するのは難しい。だから26名の選手を招集した」と説明。遅くとも6月5日までには登録メンバー23名をUEFA(欧州サッカー連盟)に提出する必要があるが、最終メンバーから漏れた3名の選手も引き続きチームに帯同し、負傷や病気などで離脱者が発生した際に備えるという。
また、DFネイサン・アケ(マンチェスター・C/イングランド)とDFデンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア)はそれぞれの所属クラブで10日に行われるチャンピオンズリーグの決勝戦に出場するため、チームへの合流が遅れる見込み。GKノペルトも所属クラブで欧州カップ戦プレーオフに臨むため、同大会の成績次第で合流時期が前後する模様だ。
オランダ代表は6月14日に準決勝のクロアチア代表戦に臨む。その後行われる決勝戦、3位決定戦はともに18日に開催。スペイン代表vsイタリア代表のどちらかと対戦予定だ。
今回発表されたオランダ代表のメンバー26名は下記の通り。
▼GK
ジュスティン・バイロー(フェイエノールト)
マルク・フレッケン(フライブルク/ドイツ)
アンドリース・ノペルト(ヘーレンフェーン)
▼DF
ネイサン・アケ(マンチェスター・C/イングランド)
デイリー・ブリント(バイエルン/ドイツ)
スヴェン・ボトマン(ニューカッスル/イングランド)
フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/イングランド)
デンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア)
ルチャレル・ヘールトロイダ(フェイエノールト)
マタイス・デ・リフト(バイエルン/ドイツ)
タイレル・マラシア(マンチェスター・U/イングランド)
ユリエン・ティンバー(アヤックス)
▼MF
フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/スペイン)
トゥーン・コープマイネルス(アタランタ/イタリア)
タイアニ・ラインデルス(AZ)※初招集
マルテン・デ・ローン(アタランタ/イタリア)
シャビ・シモンズ(PSV)
ヨエイ・フェールマン(PSV)※初招集
マッツ・ウィーファー(フェイエノールト)
ジョルジニオ・ワイナルドゥム(ローマ/イタリア)
▼FW
ステーフェン・ベルフワイン(アヤックス)
コーディ・ガクポ(リヴァプール/イングランド)
ノア・ラング(クラブ・ブルッヘ/ベルギー)
ドニエル・マレン(ドルトムント/ドイツ)
メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリード/スペイン)
ヴァウト・ヴェグホルスト(マンチェスター・U/イングランド)