レスター所属のイングランド代表MFジェームズ・マディソンに対し、国内の複数クラブが関心を寄せているようだ。29日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。
近年のプレミアリーグでは上位争いを演じていたレスターだが、今シーズンは開幕直後から低迷。シーズンが終盤に差し掛かった4月にはブレンダン・ロジャーズ前監督の解任に踏み切ったが、ディーン・スミス監督のもとでも成績は一向に上向かず。最終節には勝利したものの、残留圏に勝ち点は届かず、18位でチャンピオンシップ(2部)への降格が決まった。
チームが苦境に陥る中、在籍3年目のマディソンは孤軍奮闘の活躍。シーズン途中に負傷離脱がありながらも、リーグ戦で30試合に出場し10ゴール9アシストをマークした。レスターとの現行契約は2024年夏までとなっているが、クラブが財政難を抱えていることや降格の憂き目に遭ったことが相まって、今夏の他クラブへの移籍が盛んに噂されている。
今回の報道によると、アーセナル、ニューカッスル、トッテナムの3クラブがマディソンの動向を注視しているとのこと。いずれのクラブも、来シーズンに向けて中盤の戦力を拡充したいと考えており、26歳の“司令塔”の獲得を検討しているようだ。レスター側は同選手の評価額を5000万ポンド(約87億円)程度に設定しているものの、残りの契約期間やクラブ状況などの影響により、4000万ポンド(約69億円)程度で売却に踏み切る可能性もあると『ミラー』は指摘している。
今夏には、トルコ代表DFチャグラル・ソユンクやベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスらが契約満了を迎えるレスター。『ミラー』は、こうした選手たちに加え、ナイジェリア代表MFウィルフレッド・ディディやイングランド代表FWハーヴェイ・バーンズらにも退団の可能性があると報じている。