パウ・トーレス

 ビジャレアルのスペイン代表DFパウ・トーレスに対して、ユヴェントスとアストン・ヴィラが獲得に向けた動きをみせているようだ。29日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 1997年1月16日生まれのパウ・トーレスは現在26歳。5歳の時に練習生としてビジャレアルの門を叩いて以来、“イエローサブマリン”のシャツに袖を通し続けている。2017年11月にトップチームデビューを果たすと、翌2018-19シーズンにはマラガにレンタル移籍。2019年夏に復帰してからは絶対的な左センターバックに君臨し、クラブの“アイコン”になりつつある。ここまで公式戦通算171試合に出場し、クラブ史上初のヨーロッパリーグ優勝やチャンピオンズリーグでの躍進にも貢献している。

 トッテナム移籍を断り、『デ・ラ・セラミカ』に残留したあの夏から2年、パウ・トーレスは今夏の移籍市場で再び重要な決断を迫られることになるようだ。『アス』によると、すでに移籍先として2つのオプションが用意されているとのこと。昨年10月までビジャレアルを率いたウナイ・エメリ監督が指揮するアストン・ヴィラが1つ目と明かしつつも、「この選択肢は現時点では最も魅了的なものではない」と指摘。今後は、同選手が自分にとってポジティブな冒険になり得ると判断するかを見守る必要があると報じた。

 そして、テーブルに置かれている2つ目の選択肢はユヴェントスという。『アス』は、ユヴェントス側はディフェンスラインにおける重要な役割を任せたいと考えており、そのために獲得に向けた努力を惜しまないとのこと。また、欧州で高い評価を得ていることから、土壇場で3つ目のオプションが現れる可能性もあることを併せて伝えている。

 当然、ビジャレアル側は2024年夏までの現行契約の延長を目指しており、5000万ユーロ(約75億円)に設定する契約解除金も見直す方針だ。果たして今夏、再び残留か、移籍かの2択を迫られているパウ・トーレスは生まれ育った街でのプレーを選ぶのだろうか、それとも新たな冒険を選ぶのだろうか。