ダニ・セバージョス

 レアル・マドリードに所属しているスペイン代表MFダニ・セバージョスの去就に注目が集まっている。

 セバージョスとレアル・マドリードの現行契約は2023年夏、つまり今シーズンをもって満了を迎えるが、現時点で新契約は締結されていない。だが、スペインメディア『アス』によると、レアル・マドリードからは契約延長のオファーが届いているという。レアル・マドリードは17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのマンチェスター・C戦からおよそ数時間後に契約延長のオファーを提示。契約期間は3年間または4年間で、条件は現在と同等の年俸250万ユーロほど(約3億7000万円)の見込みだ。

 度々レアル・マドリードへの愛着を公言してきたセバージョスは、このオファーを前向き検討している模様だ。一方、現在26歳と、選手として“脂の乗った”時期を過ごしているセバージョスは、「プレー時間」を最重要視している。今季は過密日程の中、元ドイツ代表MFトニ・クロースやクロアチア代表MFルカ・モドリッチは年齢面から“フル稼働”が難しいため、一定の出場機会を確保。公式戦通算で45試合に出場して1ゴール9アシストを記録している。だが、うち26試合は途中からの出場だ。クラブはドルトムントに所属しているイングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得に近付いており、クロースとモドリッチも契約を延長する可能性が高いため、来季はさらに出場機会が減少してもおかしくはない。

 このような状況を受け、『アス』は「スペインとイタリアのCL出場権を持つクラブ」がセバージョスの動向を注視している報道。そして、獲得を画策しているスペインのクラブはアトレティコ・マドリードだという。“ロヒブランコス”は今夏の移籍市場で中盤の確保に動く可能性が高く、セバージョスはその筆頭候補として名前が挙がっている模様。条件面はレアル・マドリードが提示した新契約と同等のものとなる見込みで、セバージョス自身がスペインでのキャリア継続を希望していることもプラスに働きそうだ。なお、セバージョス自身はレアル・マドリードからの新契約オファーに対して首を縦に振るか横に振るかを考慮している段階であり、現時点でアトレティコ・マドリードは具体的な動きを見せていない。セバージョスが退団という決断を下した場合、その後本腰を入れることとなるようだ。

 セバージョスは6月4日に控えたラ・リーガ最終節アスレティック・ビルバオ戦の後、数日以内にレアル・マドリードへ回答を伝えることとなりそうだ。遅くとも6月中には来季プレーするクラブを確定させたいと考えているという。果たして、セバージョスは最終的にどのような決断を下すこととなるのだろうか。