アトレティコ・マドリードからチェルシーへとレンタル移籍中のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスについて、完全移籍でのチェルシー入りの可能性が消滅したようだ。スペインメディア『アス』など複数のメディアが報じている。
現在23歳のJ・フェリックスは今年1月、アトレティコ・マドリードとの契約を2027年夏まで延長した上でチェルシーに半年間のレンタル移籍で加入。レンタル料は1100万ユーロ(約16億円)と報じられていた。加入直後は攻撃の主軸に定着していたものの、シーズン終盤には途中出場の機会も増加。最終的にはプレミアリーグ16試合の出場で4ゴールを挙げ、チャンピオンズリーグでも4試合に出場していた。
J・フェリックスのレンタル移籍契約には買い取りオプションが付いておらず、来季以降の去就には注目が集まっている。チェルシーは30日付でマウリシオ・ポチェッティーノ氏の新監督就任を発表していたが、同氏は来季の戦力としてJ・フェリックスをカウントしていないようだ。今回、『アス』はアトレティコ・マドリードの会長を務めるエンリケ・セレソ氏のコメントを伝えた。スペインの映画プロデューサーとしても知られているセレソ氏は30日、マドリードのコンプルテンセ大学にて開催されたコロキウムに参加した際、クラブに関するいくつかの質問に回答。その中でJ・フェリックスの去就について話が及ぶと、以下のように明かしたという。
「このことがわかってからまだ24時間も経過していないが、チェルシーの新監督はJ・フェリックスを来季の構想に含めていない。よって、彼はレンタル移籍の契約が終わればここに戻ってくることとなる。そこから先についてはこれから見てみよう。現時点で我々が何かを計画しているといったことはない。彼はアトレティコ・マドリードの選手だ」
今季前半戦をアトレティコ・マドリードで過ごしたジョアン・フェリックスは、ラ・リーガ14試合の出場で4ゴール3アシストを記録。だが、チームには絶対的な主軸としてフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが君臨しており、J・フェリックスはスタメンとベンチを行ったり来たりする日々が続いた。今後の移籍市場での動向次第ではあるが、来季のJ・フェリックスは“ロヒブランコ”のユニフォームを身に纏っている可能性が低くないのかもしれない。