ジョアン・カンセロ

 マンチェスター・Cからバイエルンにレンタル加入中のポルトガル代表DFジョアン・カンセロに対し、バルセロナが関心を寄せているようだ。30日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 現在29歳のカンセロは2019年8月にマンチェスター・Cに加入。左右のサイドバック(SB)を主戦場に、ジョゼップ・グアルディオラ監督の戦術における重要な役割を担い、数々のタイトル獲得に貢献している。しかし、迎えた今シーズンは中盤戦にかけて序列が低下し、1月にバイエルンへレンタル移籍。バイエルンでは公式戦21試合に出場し1ゴール6アシストをマークした。

 同選手のバイエルンへの期限付き移籍期間は6月末で満了に。契約には7000万ユーロ(約104億円)の買い取りオプションも付随しているが、バイエルン側はこの条項を行使しない模様。今夏のマンチェスター・C復帰が既定路線と報じられている。

 そんなカンセロに対し、バルセロナが獲得を関心を寄せているという。シーズンを通して、フランス代表DFジュール・クンデやウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ、スペイン人MFセルジ・ロベルトらが右サイドバック(SB)の主力を務めたバルセロナは、今夏の移籍市場での“本職SB”の獲得を検討しているとのこと。高い攻撃性能を誇るカンセロの動向をかねてから注視しているようだ。1月の冬の移籍市場では、実際に獲得に向けて動いていたとも報じられている。

 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、マンチェスター・Cが今夏のカンセロ売却に向けて準備を進めていると前置きした上で、1月以来バルセロナが同選手に関心を寄せ続けていると指摘。しかし、バルセロナは財政面で問題を抱えているため、実際に獲得に乗り出すかどうかはファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)との兼ね合い次第だと伝えている。

 なお、カンセロに対してはアーセナルも興味を示している模様。果たして経験豊富な攻撃的SBは、来シーズンはどのクラブでプレーするのだろうか。