昨年7月、10年ぶりに選出された日本代表の試合で右膝前十字靭帯を痛め、長期離脱していた横浜F・マリノス 宮市亮。そこからおよそ10か月ぶりにピッチへ戻ってきた“不屈の男”が、元北朝鮮代表・鄭大世氏のインタビューに応じた。
同じ“快速ドリブラー”としてプレミアリーグで活躍する三笘薫について聞いた。
ブライトン三笘薫は、プレミアリーグ1年目にして33試合出場7ゴール5アシストと大活躍をみせた。鄭大世氏に「なぜ活躍することができたと思う?」と問われると、宮市は「Jリーグのときから自分が持っている形がプレミアリーグでもブレずにできているからだと思う。だから何年目だろうが活躍するんだろうなって」。一方で自身のプレミアリーグ1年目を振り返り「意識とか考えられないぐらい毎日追われていました」と余裕がなかったことを明かした。
三笘の去就について「ブライトンに残留した方がよいか、ステップアップした方がよいか」と鄭大世氏が尋ねると、宮市はどちらかというわけではなく「ステップアップしても試合には出られると思う」と三笘の実力を評価した。
さらに、仮にアーセナルのようなビッグクラブに加入した際には「自分が持っている武器を見失わないこと。それを貫き通すこと」が大事だと話す。「僕はチームのスタイルに合わせようと、自分のできないことをやろうとした。長所を伸ばすのではなく、短所をなくそうとした結果、自分の良さをなくしてしまった」と自身の経験を振り返った。
“長所を伸ばす”と“短所をなくす”のどちらかが正解ではないとしつつも、三笘に対しては「彼の“個”である、“左サイドで抜く”というのは貫き通して欲しい」と望んだ。そこには宮市自身、自分の強みである“スピード”をもっと突き詰めていったら変わっていたのかもしれないという思いがある。
「この経験が役に立つかはわからないけど」と前置きしながらも「これからプレミアリーグに行く日本人選手も増えるだろうし、自分の武器があっていくのだと思うのでそこは磨き続けてほしい」と若き後輩たちへエールを送った。
(ABEMA/プレミアリーグ)