昨年7月、10年ぶりに選出された日本代表の試合で右膝前十字靭帯を痛め、長期離脱していた横浜F・マリノス 宮市亮。そこからおよそ10か月ぶりにピッチへ戻ってきた“不屈の男”が、元北朝鮮代表・鄭大世氏のインタビューに応じた。
同じ“快速ドリブラー”としてプレミアリーグで活躍する三笘薫について聞いた。
インタビューで鄭大世氏は、三笘薫がここまでブライトンで順調に戦えているが「このまま上手くいくとは限らない。(プレミアリーグで)何かしらの壁にぶつかった際に、自分のできないことをできるようにして監督にアピールするのか、それともそのまま自分の長所だけを伸ばすべきなのか?」とプレミア経験者である宮市に質問。
これに対し宮市は、「彼の場合、もう超えていると思います。その壁を超えた上での(今の)プレミアリーグでの活躍」と三笘はすでにプレミアリーグで“戦えている”ことを強調した。「僕は正直そこまでの壁にプロになるまでぶつかってこなかった。初めての壁がアーセナルで、その壁を越える術をもがいて探して...」と自身のケースとは違うと語った。
ただ“アーセナル”という大きな壁にぶつかった宮市も、壁を乗り越えた経験もある。ザンクトパウリ時代、「自分の良さに気がついた。それで、まだヨーロッパに残れると思った。だから出来ないことは補いながらも自分の良さを忘れちゃいけない」。今もそう感じているという。
しかし三笘薫も、プレミアリーグ第29節を最後にゴールから遠ざかっており、最終節までに行われた公式戦13試合連続でノーゴール。「決定力不足」と評されることもある。鄭大世氏に「今の三笘に決定力はない?」と聞かれると、宮市は「決定力はあります。あるんですけど、さらにですね。どこかチームのためにギブしておこうというのが多分あるので、そこをもう少し自分寄りにして決定力つけられたら」と期待を寄せた。
(ABEMA/プレミアリーグ)