【サッカー】チャンピオンズリーグとは?ルールや大会の仕組み、出場条件などを解説
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 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は、欧州のサッカークラブチームの頂点を決定するリーグです。強豪同士のハイレベルな試合内容や人気有名選手が出場していることもあり、世界中のサッカーファンが注目しています。

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 この記事では、チャンピオンズリーグのルールや大会の仕組み、出場条件などを解説していきます。

目次

  • UEFAチャンピオンズリーグとは?
  • チャンピオンズリーグの仕組みは?
  • チャンピオンズリーグに出場する条件
  • グループステージの組み合わせの決め方
  • 決勝トーナメントの進行方法
  • チャンピオンズリーグで優勝するとどうなる?
  • まとめ

UEFAチャンピオンズリーグとは?

 チャンピオンズリーグは、UEFA(欧州サッカー連盟)が主催する、欧州のクラブチームの最強を決定するリーグです。1955-56シーズンに行われた第1回大会は「ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ」として、フランスのスポーツ誌「レキップ」のガブリエル・アノ氏の提案により開催されました。初代王者はレアル・マドリード(スペイン)。その後、1992-93シーズンから現行の「UEFAチャンピオンズリーグ」へ名称が変更されました。

 毎年9月から翌年5月頃までの期間で開催され、2023年の決勝戦は6月11日に行われます。ヨーロッパ各国の国内リーグ優勝クラブや上位クラブが出場し、決勝戦の開催地は毎年変更されます。2024-25シーズンまでの開催地が決定していて2022-23シーズンはトルコのイスタンブールにあるアタテュルク・オリンピック・スタジアムが決戦の地となります。

チャンピオンズリーグ 決勝戦開催地

開催年 開催地 スタジアム
2021-22 フランス(サン=ドニ)※ スタッド・ドゥ・フランス
2022-23 トルコ(イスタンブール) アタテュルク・オリンピック・スタジアム
2023-24 イングランド(ロンドン) ウェンブリー・スタジアム
2024-25 ドイツ(ミュンヘン) フースバル・アレーナ・ミュンヘン

※ロシア(サンクトペテルブルク)のサンクトペテルブルク・スタジアムで開催予定から、ロシアのウルグアイ侵攻に伴い会場が変更となりました

チャンピオンズリーグの仕組みは?

 チャンピオンズリーグ2022-23シーズンでは、全78クラブがグループステージ出場を目指して戦いを繰り広げました。グループステージ出場枠は32クラブ。前年の各国のリーグで上位成績を収めた26クラブは、グループステージ出場権を自動で獲得します。そして残りの6枠は、52クラブの中で予備予選とプレーオフを勝ち抜いたクラブが進出します。

 なお、24-25シーズンからグループステージの出場枠は、現行の32枠から36枠への増加が決定しています。

チャンピオンズリーグに出場する条件

 グループステージに出場する32枠のうち2枠は、前年度のチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグ(EL)で優勝した2クラブです。24枠は、UEFAに加盟する各国・地域の前年度リーグ戦の上位チームが選出され、国別の出場枠はUEFAカントリーランキングで決定されます。ちなみに、UEFAカントリーランキングは、前々シーズンから過去5年間の成績によって算出されています。

 残りの6枠は、自国内でのリーグ戦の成績で予備予選の出場権を得たクラブが、予備予選とプレーオフを勝ち抜くことで出場権を手にします。

前年度リーグ戦の結果により出場できる24クラブの内訳

ランキング 前年度の順位 合計
1~4位 上位4クラブ 16チーム
5~6位 1~2位 4チーム
7~10位 1位 4チーム

その他8チームの出場条件

条件 出場チーム数
UEFAチャンピオンズリーグで前年度優勝したクラブ 1チーム
UEFAヨーロッパリーグで前年度優勝したクラブ 1チーム
グループステージに直接参加することができない各国リーグ戦の優勝クラブで予選を実施し、勝ち抜いたクラブ 4チーム
グループステージに直接参加することができない各国リーグ戦で上位だったクラブで予選を実施し、勝ち抜いたクラブ 2チーム

グループステージの組み合わせの決め方

 グループステージに進出した32クラブは、まず8クラブずつ4つのポットに振り分けられます。ポット分けは、前回のチャンピオンズリーグ王者、ヨーロッパリーグ王者、UEFAカントリーランキング上位6か国のリーグ優勝クラブがポット1に。ポット2にはUEFAクラブ係数ランキングの上位8クラブが、ポット3には次の8チームが、ポット4には最後の8クラブが入ります。

 各ポットから1クラブずつを抽選で選出して8つのグループに振り分け、決勝トーナメント進出を賭けてグループステージで戦います。その際、同一サッカー協会に属するクラブは同じグループに入らないよう考慮されます。

グループステージの進行方法は?

 グループステージでは、同グループに振り分けられた4クラブが、ホーム&アウェイ形式で計6試合を戦います。勝利で3点、負けで0点、引き分で1点の勝ち点を獲得し、各グループの上位2クラブ、計16クラブが決勝トーナメントへ進出。3位のクラブはヨーロッパリーグへ回り、最下位のクラブは敗退となります。

 決勝トーナメントでは、各グループの首位チームがほかのグループの2位チームと対戦。この組み合わせは抽選で決められますが、同じグループや同じ国同士の対戦にならないように配慮されます。

決勝トーナメントの進行方法

 ホーム&アウェイ形式が採用され、2試合の合計スコアで勝敗が決定します。そのため、第1戦で敗戦しても第2戦で勝利して、2試合の合計得失点で勝てれば、次へ進めるのです。得失点数が同じだった場合は、15分ハーフの延長戦を実施。それでも決定しなければ、PK戦で勝負を決めます。この形式はベスト16、ベスト8(準々決勝)、準決勝まで採用されます。

 ベスト16が決定するとベスト8と準決勝の抽選が再び行われますが、これ以降は同じグループや同じ国同士の対戦も可能となります。決勝戦はホーム&アウェイ形式ではなく、1回の試合で勝利したクラブが優勝します。

チャンピオンズリーグの賞金額は?

 2022-23シーズンの賞金総額は約20億ユーロです。優勝チームは、グループステージの結果次第で最大8514万ユーロの賞金を獲得できます勝ち進むことで莫大な賞金を得られることも、多くのクラブがチャンピオンズリーグへの出場と勝利を目指す理由の1つになっています。

成績  賞金額
グループリーグ出場 1564万ユーロ
グループステージ勝利 280万ユーロ
グループステージ引分け 93万ユーロ
ラウンド16進出 960万ユーロ
準々決勝進出 1060万ユーロ
準決勝進出 1250万ユーロ
決勝進出 1550万ユーロ
優勝 450万ユーロ

チャンピオンズリーグで優勝するとどうなる?

 チャンピオンズリーグで優勝すると、賞金とともにビッグイヤーと呼ばれるトロフィーが贈られます。また、6つの大陸王者が世界一の座をかけて対戦するFIFAクラブワールドカップへの出場権を獲得できます。最大で8514万ユーロという莫大な賞金だけではなく、「欧州サッカー界最強のクラブ」という名誉も得られるのです。

過去のチャンピオンズリーグ優勝回数上位のチームは?

 過去のUEFAチャンピオンズリーグの優勝回数最多クラブは、スペインのレアル・マドリードです。初回の優勝から数えて14回の優勝経験があり、2016-17シーズンから2018-19シーズンでは3連覇を達成するなど無類の強さを誇っています。

 レアル・マドリード以下、優勝回数5位までのクラブは下記になります。

チャンピオンズリーグの優勝回数

順位 クラブ名 回数
1位 レアル・マドリード(スペイン) 14回
2位 ACミラン(イタリア) 7回
3位 リヴァプール(イングランド) 6回
3位 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 6回
5位 FCバルセロナ(スペイン) 5回

まとめ

 UEFAチャンピオンズリーグは、ヨーロッパ最強のクラブを決めるリーグ戦です。毎年9月から翌年5月頃までに開催され、2023年の決勝戦は6月11日に行われます。賞金総額は約20億ユーロで、優勝すると最大で8514万ユーロを獲得できます。

 サッカー強豪国がひしめく欧州で開催されるUEFAチャンピオンズリーグは、世界最高峰の大会と言われています。今年はどのクラブがビッグイヤーを手にするのか、ぜひご注目ください。

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