漫画『美少女戦士セーラームーン』の原作第5部である<シャドウ・ギャラクティカ>編を描く劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」の《前編》が6月9日、《後編》が6月30日に公開。その主題歌や挿入歌を収録したアルバム『劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」テーマソング・コレクション』が6月30日に発売される。また、同アルバムより『セーラースターソング』の一部がこのほどYouTubeにて先行解禁された。
アルバムには、90年代のTVアニメ『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』の主題歌『セーラースターソング』や、同作に登場する人気アイドルグループ“スリーライツ”による楽曲『流れ星へ』のカバーが収録されている。
『セーラースターソング』は、同劇場版のキーとなるキャラクターを演じるセーラー火球/火球皇女役の声優・水樹奈々と、セーラースターファイター/星野光役の声優・井上麻里奈、セーラースターメイカー/大気光役の声優・早見沙織、セーラースターヒーラー/夜天光役の声優・佐倉綾音のスリーライツ(スターライツ)が歌唱に参加。
また、『流れ星へ』は、“スリーライツ”の3人が今回の劇場版のためにポップにアレンジされた新バージョンで歌唱している。今回、2つのカバー楽曲の秘話ついて、楽曲制作チームにインタビューを行った。
――『セーラースターソング』をセーラー火球、セーラースターファイター、セーラースターメイカー、セーラースターヒーラーの4人で歌うことになった経緯は?
「美少女戦士セーラームーン セーラースターズ」のOPテーマであるオリジナルの「セーラースターソング」は歴代の「美少女戦士セーラームーン」の楽曲の中でも特に人気のある楽曲です。武内直子先生が手がける歌詞は衛や仲間を絶対に見つけ出すセーラームーンの覚悟を描きながら、物語の主軸でもある火球皇女とスリーライツの関係と絶妙にリンクした内容になっています。
今回、リメイクするにあたり、セーラームーンの覚悟を支えることになるセーラー火球、セーラースターファイター、セーラースターメイカー、セーラースターヒーラーの4人に歌ってもらうことがこの歌詞を伝えるのに最も適しているのではないかと考えオファーしました。
レコーディングを行ったのは《前編》のアフレコを終えた後だったため、キャラクターの想いも乗った素敵なテイクをもらうことができました。
――『流れ星へ』を今回のようなアレンジにした理由は?
挿入歌としてスリーライツのライブシーンで使用したいというオーダーをもらいました。オリジナルの「流れ星へ」はしっとりした大人な雰囲気を感じるシティポップなアレンジですが、今回は原作や劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」のセリフにも登場する「テクノ」というワードをもとに、ライブパートでも盛り上がるよう「フューチャーファンク」というダンスミュージックにリメイクしました。「フューチャーファンク」とは、シティポップをアレンジし再構築するというテクノ・ハウスミュージックの1ジャンルです。
アレンジのケンモチヒデフミさんは、オリジナル楽曲へのリスペクトを込めた素晴らしい楽曲に仕上げてくれました。
同作は、1992年から1997年に渡り少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された武内直子氏の作品。テレビアニメが1992~97年に放送され、2014年から原作漫画を忠実にアニメ化したリメイクシリーズがスタート。シリーズの最終章となる劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」を前後編の2部作で描き、前編は6月9日に、後編が同30日に公開される。
(C)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」製作委員会