今年デビュー45周年を迎える歌手・長渕剛(66)にインタビューを実施。歌手活動に隠された“死生観”や芸能界の意外な交流秘話を語ってくれた。
「歌を書くという作業は、僕にとっては命がけ」長渕剛が歌う意味
6月16日に、およそ1年ぶりとなる新曲「OH!」をリリースした長渕。「生きるため、前に進むために拳をあげる」歌だという「OH!」に込めた想いを語った。
ーーどのような想いを込めて作詞作曲をしましたか。
「どのような想いも何もないよね、この想いだっていう。今これを歌いたいっていうものを作りましたね。現況を打破。やっときたぞ、お前という感じですよ。お前らやっときたな。よし、ここで何もかも引きちぎっていこうかっていう、そういう何か気分なんですね。引きちぎって『わー!!』『いくぞー!!』っていう感じです」
ーー長渕さんが感じている歌うことの“意味”とは。
「自分自身の心が疲弊していった時に、ずっと向こう側に小さな灯りがぽつんと見えるような
感じなんですよ。歌を探すという作業は。だから僕は歌を書いて生きている人間だから、歌を書かないと死ぬってことやね。歌を書くという作業は、僕にとっては命がけですね。できた瞬間、よし、できた!って。これはもう幸せです。生きられるぞって。さあ待っていろよ、てめえら。というふうな。誰よりも強くなって、空を高らかに飛べるぞという、気持ちになる瞬間ですかね」
ーー生きる喜びを感じる瞬間は?
「生きる喜びを感じることの方が少ないと思うんだよね。転じる瞬間というのは、なかなかこないよね。あがいて、あがいて、どうするんだろうなって悩んでさ、色んなことを考えて色んな人をあたっていくんだよね、自分で。幸せは、定住しないです、自分の心の中に。喜びも心の中に定住しないです。瞬間に去っていきますね。よくポジティブに考えられるようなワードの中の感情というのは、ほんの一瞬ですよね。『やった!!』と思った瞬間、次から地獄がまた始まるでしょう。だから、あんまり喜ばないようになったかもしれないよね、もしかすると。たやすく喜んでたまるかみたいな。その瞬間幸せで、その瞬間は幸せ。そうやって生きていくんだろうなというふうに思います」
長渕は2004年に故郷・鹿児島県の桜島で、2015年に富士山麓で、今もなお「伝説」として語り継がれている「オールナイトライブ」を開催。66歳となった今、新たな「伝説」を予感させる発言があった。
ーーオールナイトライブにかける想いを教えてください。
「死んでも構わないから、この線を越えてやり切っていくのだというものに遭遇したいなという思いは幼い時からありましたよね。だから、いたずらに長生きをしたくないという思いは昔からあったし、そういった意味で自分の生死をかけたものが、オールナイトでありましたから。死ねばカッコ良かったと思うよ。歌い終わった瞬間にスコーンと死んでいれば、俺は今頃神だったな。それ、何回もやるものじゃないからね。次やるときはもうおそらく最後だなと。
三度目の正直というのがあるからね。どうかわからないですけど、今までのオールナイトに関してはそういった思いでステージに立ちました」
「市原隼人はいい男」芸能界での意外な交友関係
また、歌手活動45年というキャリアにおいて、芸能界での意外な交流秘話を明かしてくれた。
ーー芸能界で親交が深い人物はいますか。
「芸能界はあんまり、この世界はそんなに僕は残念ながらいないですね。AIちゃんとはよく電話したりメールしたりします」
ーー小栗旬さんがテレビで、俳優の藤原竜也さんが酔っ払ったら長渕さんに電話で連絡するというエピソードを紹介されていました。
「酔っ払ってからさ。『今何しているんですか?』『今何しているもねえよ、お前は何やってんだ?』『酒飲んでいます』って(話をしている)。やつらはよく飲むね。僕は隼人とは気が合うかな。市原くん。あれはいい男だね。熱いしね、男気があるしね。トレーニングよく来るんだ、彼は。諦めないですね。僕のトレーニング結構きついんだけれど、常に違うことをやりますからね。みるみるうちに体もどんどん変わってくるし。隼人はあと料理がうまいからね。築地からよく鮮魚を買ってきてくれて、朝早く。『持ってきました!!』って。トレーニングするでしょ、そうしたら一緒に、あいつは魚さばいて、俺は大ハマグリの貝汁とか作ってさ。2人で一緒に食うんだよ。男2人で。楽しいよ。やつは一番、僕は好きかな」
(『ABEMA NEWS』より)
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