6月16日、ABEMAにてスポーツ雑学発掘バラエティ番組『のぞき見 知られざるスポ~ツの世界』#1が放送。『ボクシングの判定をのぞき見』のコーナーでは、元プロボクサーの内山高志をゲストに迎え、知られざるレフェリーの仕事をのぞき見。公正な判定を行うため、日本ボクシングコミッション(JBC)がABEMAと協力して日本ボクシング史上初『ビデオ判定』を導入した件を深掘りした。
同番組は毎回テーマを設定しそのテーマに相応しいゲストと共にスポーツ選手を支えるスタッフの職人芸やその種目ならではのとんでもルール、知られざる歴史や最先端技術などを解明していく、見れば今よりもっとスポーツが好きになるスポーツ雑学発掘バラエティ番組。知れば必ず誰かに話したくなる面白うんちくや、ストーリーをお届けしていく。MCはラグビー経験のある平子祐希(アルコ&ピース)と、サッカー経験のある酒井健太(アルコ&ピース)。アシスタントMCはフリーアナウンサーの森香澄が務める。
『ビデオ判定』導入のきっかけは2023年1月、亀田興毅氏がプロモーターとして手掛けた初めての世界戦。日本人挑戦者が圧倒的攻めを見せるも、チャンピオンがバッティングでダメージを受けたため試合続行不可と訴え物議を醸したことにあるという。当時サッカーのVARシステムが話題になっており、JBC本部事務局長執行理事である安河内剛氏が「ハイクオリティなビデオ判定の仕組みを導入したい」と、ビデオ判定をボクシングにも取り入れる事を思いつき、ABEMAに相談したそうだ。
仕組み自体はスポーツ中継でスローVTRを出すのと同じということで、ビデオ判定の導入はそんなに大変なことではないと思っていたというABEMA制作者陣。リハーサルも重ね技術的には大丈夫と思っていたそうだが「当日やってみると(VTRを用意する)担当者がめちゃくちゃ緊張するらしいんですよ。巻き戻しの作業で『今ここ!!』みたいなことがダウンをとったかとってないかみたいなことに関わってくるので」と、2023年4月に行われたレネ・マーク・クアルトvs重岡銀次郎の試合で実際にあった「スリップダウンかダウンか?」の判定を例に挙げた。
それらを受けビデオ判定をどう思うかと尋ねられた内山は「ビデオ判定は絶対にあった方が良い」と断言。休みたいがためにローブローを受けたとアピールする選手などにはビデオ判定を行い、嘘を付いていたら減点をするなどといった活用もでき、頭で倒れたのかパンチで倒れたのかのポイントに関わる部分をしっかりと見られるので良いのではないかと持論を語った。