ともに元衆議院議員で夫婦の宮崎謙介氏と金子恵美氏が、ABEMA『NewsBAR橋下』に出演。政党の公募を橋下徹氏と振り返るとともに、金子氏の落選にまつわる裏話が明かされた。
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「民主党政権時、自民党の人気がない時に公募制が始まった」「いくつかパターンがあるが、僕は求人に応募した」と話す宮崎氏。当時の“震えた”体験について次のように振り返る。
「会社経営と京都大学で非常勤講師をしていた経歴を引っさげて手をあげた。面接があったが、テレビで見たことがあるような1対20。ドンが1人真ん中に座っていて、周りには地方議員や地元の経営者などがいる構図。迫力のある顔をしたおじさんがいっぱいいて、それはもう“圧迫面接”だった。最初の5分間は『あなたの政治信条について話しなさい』、次の15分間で『金はどれだけあるのか?』と。当時30歳でそんなに貯蓄はなかったが、『応援してくれる仲間がいるので、集めてくる』と話して乗り切った」
日本維新の会は公募で候補者を集めたのか? その問いに橋下氏は「新しい政党を作ったので集めるしかない。その時のドンは松井一郎さんで、僕は候補者調整とか政治のそういうのは苦手だからやらなかった。石原慎太郎さんグループと合併した時、どちらの候補者を立てるのかということで、3対3で大の大人がけんかになった。そういうのが無理な僕と石原さんは、横でコーヒーを飲みながら映画の話をしていた(笑)」と明かした。
また、出馬にかかる費用に話が及ぶと、宮崎氏は「選挙1回で2、3000万円だった」と告白。金子氏は「国会議員にしてはだいぶ少ない。自民党は“最後は自分で責任を持つ”ということで、そういう意味での“自分党”だ」とした。
■金子恵美氏「後援会から『離婚しなければ応援しない』と」
一方、金子氏は、夫の不倫騒動後の選挙活動を振り返る。
宮崎氏の「2年間くらい、僕は水面化で応援する立場だった。目立つことをしたり、人目に触れた瞬間に足を引っ張ることになる」というコメントに金子氏は「私自身はそう思っていないが、あの騒動の直後、まず後援会のみなさんに言われたのが『離婚しなければ応援しない』『金子恵美だけなら応援する』と。後援会が空中分解すると思ったが、生意気にも『離婚はしない。それで応援していただけないのなら仕方がない。でもいつか私の選択を理解してくれる日が必ず来る』と言った」と明かす。
それに宮崎氏は「金子の選挙特番なのに、なぜか私の謝罪会見の動画が使われるという。有権者はその怒りがフラッシュバックして、“宮崎の姿はないからこっちだ”と妻を落とそうという動きになった」「後援会の方が家に来て、(離婚しないなら応援しないという話を)ふすま越しに、新生児を抱っこしながら聞いていた」と付け加えた。
落選によるショックは、自身より宮崎氏のほうが大きかったそうだ。金子氏は「私はすごく清々しく、“離婚どうこうではなくて、私の評価で選ばれなかっただけ。この人のせいでもなんでもない”と本当に思っていた。夫が最初に泣いて、一方で私はさわやかに敗戦の弁を述べたら、“土下座をしてもう1回やらせてください、と言わないあいつはなんだ”と怒られてしまって(笑)。『次は捲土重来、頑張ります』と言わなければいけないところを、『ありがとうございました』とサバサバ言ってしまったことは、応援してくださった皆さまには申し訳なかったと思っている」と述べた。
宮崎氏が「申し訳なかった。でも、メディアであれだけ僕の報道をするのはずるくないか」と異議を唱えると、橋下氏は「そもそも犯罪でもなんでもないのだから、周りがどうこう言うものではない。ただ、この明るさは本当にすごいと思う」とフォローしていた。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)