【スーパーフォーミュラ】第5戦(決勝・6月18日/スポーツランドSUGO)
「SUGOには魔物が住んでいる」
ドライバーやレース好きな人の間では有名な話だ。なぜスポーツランドSUGOがそんなふうに言われるサーキットなのか。これまでの歴史を振り返ってみると、SUGOでは通常では考えられないようなハプニングが起きやすいからだ。
たとえば、突然の濃霧に襲われたり、トップ争いをしていたマシンが残り数周で一気に脱落したり、走行中にタイヤカスが飛んできてキルスイッチ(エンジンストップスイッチ)を押してエンジンが急に停止したり……。とにかく「大なり小なり何かが起きるのがSUGO」というイメージがファンの間には染み付いている。
そして、日本最速のレース「スーパーフォーミュラ」第5戦でも、スタートから早速その「魔物」が登場した。レースがスタートすると、1周目のヘアピン出口で16番手のジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)と17番手の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が接触!
両車はコース外に飛び出し、早速セーフティカー(SC)が導入される事態に。関口のマシンは、壊れたフロントウイングがフロアの下に潜り込んでしまい、ピットインでフロントウイングとタイヤ交換をしたものの、結局リタイア。同じくアレジもリタイアとなってしまった。
このクラッシュを受けて、AMEBA視聴者のコメント欄にも「魔物仕事した」「あー壊れてんのか」など、SUGOの魔物の怖さやスタート早々のクラッシュを残念がる声で溢れていた。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2023』/(C)JRP)