武尊、復活の劇的5ラウンドKO勝利! 1年ぶり復帰戦で笑顔の世界王座戴冠! 欧州最強の現王者・サグデンを5ダウン撃破でISKA61キロ級世界王者に
【映像】武尊、劇的KOで復帰「即」王座戴冠
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 元K-1の三階級王者・武尊(team VASILEUS)が、フランス・パリのゼニスアリーナで開催された『Impact in Paris」に登場。約1年ぶりとなる復帰戦で、ベイリー・サグデン(英国/ ISKA世界スーパー・ライト級63.5キロ現王者)とISKA61キロ級の世界王座決定戦で激突。5ラウンド終了間際に左ハイで劇的なKO勝利。5度のダウンを奪い復帰即、王座戴冠を果たした。

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 武尊は昨年6月、東京ドームで行われた『THE MATCH 2022』で那須川天心と対戦。1ラウンド終了間際に左カウンターでダウンを喫するなど5-0(29-28、30-28、30-28、30-28、30-27)判定の末に敗北。それ以来となる注目の復帰戦だ。

 計量を難なくクリアした武尊に対して、サグデンが前日計量で400グラムの超過。暗雲垂れ込めたが、サグデンの再々計量61.1キロ(200グラム以内の超過で契約体重クリア)で無事に試合は成立した。

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 1ラウンド、前に出るサグデンに対しバックスピンキックを放った武尊は、インローで相手を削りながら右ストレートを合わせる。サグデンも変則的なパンチで前に出るが武尊はカウンターでヒザを何度も合わせサグデンの出鼻をくじく。

 2ラウンド、プレッシャーをかける武尊に対しサグデンも連打で対抗。それでも笑みを浮かべながら前進する武尊はミドルとヒザ、ラウンド終盤にパンチをまとめるがサグデンも下がりながら小さなパンチを当てポイント狙い。

 3ラウンド、体ごとプレッシャーをかけボディ連打の武尊はヒザ、ボディへのミドルを皮切りにボディ打ち。タフさを見せ続けたサグデンだが、残り40秒で力尽きるようにヒザをつき最初のダウン。復帰後追撃のミドルで2度目のダウンもゴングに救われる。

 4ラウンド、明らかにダメージが蓄積した様子の相手をコーナーに追い詰めた武尊は、ミドルを軸に一方的に攻めはじめる。フラフラになりながら後退し、なんとかパンチを合わせようするサグデンだが、顔面の連打でスタンディングダウン、いよいよ後がなくなる。

 最終ラウンド、ワンキャッチで警告後に武尊はサグデンをコーナー串刺して連打。下を向いて4度目となるスタンディングダウンを奪われたサグデンだが意地で倒れない。すでに防戦一方だが、なんとか一撃を狙う相手に容赦なく連打、ミドル、ボディへのヒザ、終了間際に左ハイを叩き込みノックアウト。終了間際に劇的なKO勝利を収めた。

 武尊はパリへ向かう前に行った1日の公開練習において「以前は負けることへの恐怖から練習を頑張ってました。恐怖との闘いで。でも今は格闘技を楽しいと思ってやってます。“負けたくない”ではなく“勝ちたい”という気持ちです。前は“負けることは死”と思ってたんですけど、負けてからも応援してくれる人たちがいて、いま現役を続けている。プラスな感情でできています」と答え、K-1レジェンドの魔裟斗に「真っ向勝負」を明言。以前よりも左のジャブを効果的に使えるようになったことや、休養期間に右ひざの手術を行ったことで踏ん張りが効くようになり、左のミドルの威力が増したことなど、“手ごたえ”を口にした武尊は「ここ数年で一番身体の調子がいい」と自信をのぞかせていた。

 見事な勝ちっぷりでファンの期待に応えた武尊。休養明け後は1試合の最低報酬が1億円というPPV専属契約で世間を驚かせ、先月9日に都内で行った会見では、ONE Championshipと独占複数試合契約を結んだことも発表。ファンはもちろん、武尊自身も対戦を切望しているONEフライ級キックボクシング王者ロッタン・ジットムアンノンとの対戦も秒読み段階だ。

 およそ1年ぶりの復帰戦、さらにプロとしては初となる海外戦で改めてその実力と存在感を国内外のファンに示した武尊。格闘家・武尊の物語はいよいよ最終章へ。「最終戦歴が負けというのが嫌」そう口にしていた武尊の時を刻む時計が、いま再び、そして確かに力強く動き出した。

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武尊 復帰戦 Impact In Paris
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