殴っても蹴っても倒れないタフな相手を、試合終了間際の左ハイで鮮烈KO。1年ぶりの帰還で王座戴冠後、満面の笑みを浮かべた武尊にK-1レジェンドの魔裟斗が「若かりし日の武尊を見ているようだった」と振り返り、圧倒的な復活劇を賞賛した。
6月24日にフランス・パリで開催された「Impact In Paris」で武尊（team VASILEUS）がベイリー・サグデン（イギリス）と対戦。5ラウンド終了間際に左ハイキックを一閃してサグデンをKO。5度のダウンを奪う圧勝劇でISKA K-1ルール世界61kgタイトル戦を制した。
武尊にとって1年ぶりの再起戦、サグデンが前日計量で400グラムオーバーの波乱も再々計量でクリアし試合は予定どおり行われた。
タフな打ち合いから武尊が複数ダウンを奪って迎えた最終５ラウンド。ワンキャッチで警告を受けた武尊はサグデンをコーナーに串刺し状態にして連打。ミドル、ボディへのヒザを畳みかけ、最後は左ハイを振り抜いてノックアウト。5分15秒終了間際に劇的なKO勝利を収めた。
試合後、武尊はフランス語で観客に「ありがとう！ プロモーションと、パリの皆さんに感謝します。フランス最高」と笑顔で挨拶、アウェーながら圧倒的な勝利に地元ファンから歓声が上がった。
試合後ABEMAのゲスト解説・魔裟斗は「K-1の試合が終わったときとは違う顔をしていた。スッキリしていて若かりし日の武尊を見ているようだった」と復帰戦で武尊が見せた表情の変化について言及。この日の試合について「日本とは違う環境で試合をしたのは色々な収穫があったのではないでしょうか。次の相手は、一人しかいない、あの選手しかいないでしょう（笑）」と次の対戦相手を示唆しつつ、武尊のさらなる飛躍に期待を膨らませていた。
