日本には、“おっさんビジネス用語”とされる固有の言葉がある。Z世代はどこまでわかるのだろうか。ダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介氏に話を聞いた。
【映像】おじさん「よしなにがっちゃんこしといて」 Z世代「…え?」
DuolingoとLinkedInの共同調査の結果、「おっさんビジネス用語の正答率」(一部)は
・音頭をとる 全体:51.9% Z世代:27.2%
・ツーカー 全体:43.7% Z世代:13.2%
・あいみつ 全体:38.1% Z世代:10.8%
・よしなに 全体:37.1% Z世代:17.6%
であった。この結果を受けて神庭氏は「『鉛筆なめなめ』は、適当にごまかして数字の帳尻を合わせるという意味だが、現代だと『Excelなめなめ』だろうか。認知度が低いうえに語感もちょっと気持ち悪いので、10年後には消えていく言葉かもしれない」とコメント。
一方で残すべきビジネス用語として、「『よしなに』はすごくいい言葉。たった4文字で柔らかい響きがあるし、人にものを頼むときに事細かく指示するよりも『よしなにお願いします』と言うと丸く収まることもある。これは残したい、おっさんビジネス用語だ」と発言。
チャンスを逃さないよう鼓舞する意味合いで「とにかくバッターボックスに立って、バットを振らなきゃだめだ」とアドバイスするなど、何かと野球に例えがちなおじさんもいるが、最近は敬遠されているようだ。こうした移り変わりについて神庭氏は、「Z世代のなかには『全員野球』の代わりに『ワンチーム』を使う人もいる。そうやって世代ごとに言葉が置き換えられていくと、20年後には中年になったZ世代が『ワンチーム?ダサ!』と言われる時代がくるかも」と予想した。(『ABEMAヒルズ』より)