将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第2局が7月8日、岡山県岡山市の「ジップアリーナ岡山」で行われ、菅井竜也八段(31)と斎藤慎太郎八段(30)が対局を開始した。今春に行われた第8期叡王戦五番勝負の挑戦者として激闘を繰り広げた菅井八段が、地元・岡山での公開対局で前年度準優勝の斎藤八段と激突。「こども大会」出身者の両者が、「JTプロ公式戦」でどのような戦いを見せるか。振り駒の結果、先手は菅井八段に決まった。
菅井八段は、2010年4月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦A級(A級:3期)。振り飛車党の絶対的エース棋士として知られ、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。棋戦優勝は通算4回。JT杯は2年連続5回目の出場で、最高成績は2018年度の準優勝。今年度は第8期叡王戦五番勝負に挑戦し1勝3敗で敗退となったが、振り飛車の可能性を追求し続ける棋界屈指の研究家としての存在感を示した。
斎藤八段は、2012年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組:2期)、順位戦A級(A級:4期)。タイトルは王座1期の獲得歴がある。粘りに定評があり、また詰将棋で培った終盤力は棋界トップクラスの実力を誇る。JTプロ公式戦は2年連続4回目の出場で、前年度の準優勝が最高。藤井聡太JT杯覇者(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)に敗れ、初優勝を逃した悔しさを今期初戦にぶつける。
両者は2002年に行われた岡山での「こども大会」で初対面。菅井八段が高学年部門、斎藤八段が低学年部門でそれぞれ決勝戦まで勝ち上がった経験を持つ。ともにプロとなった両者の公式戦対戦成績は9勝9敗のイーブン。JT杯では初対戦とあり、早指し棋戦での激突に大注目が集まっている。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)