一体、どこまで飛ばすんだ!“恐怖の飛ばし屋” 大谷翔平、ホームランの「平均飛距離」が投手を絶望させるレベル 驚愕パワーに加えて“ボールの見極め”も進化してヤバい
【映像】大谷翔平、自己最長150m超特大弾がスタンドに飛び込む瞬間

【MLB】ドジャース11-4エンゼルス(7月7日・日本時間8日/ロサンゼルス)

7月7日(日本時間8日/ロサンゼルス)ドジャー・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャース対ロサンゼルス・エンゼルスの一戦で、前試合までの不調を自ら打ち破るかのような4試合・14打席ぶりとなる安打を放ち、3季連続となる100安打を達成したエンゼルス・大谷翔平

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そんな大谷といえば、直近5試合で18打数1安打、打率.056と、このところ調子を落としていたものの、今季は既に31本塁打をマーク。2位のルイス・ロベルト(シカゴ・ホワイトソックス)に6本差をつけ、ア・リーグの単独トップに踊り出るなど、タイトル獲得に期待が寄せられているが、今季の大谷の打撃を見ていくと、昨季までとは大きく異なる部分が散見されることに気づかされる。

■大谷翔平の年度別本塁打数・平均飛距離・平均打球速度
2018年(22本塁打)126.0m・171.2km/h
2019年(18本塁打)123.8m・172.3km/h
2020年( 7本塁打)122.4m・172.1km/h
2021年(46本塁打)126.8m・176.9km/h
2022年(34本塁打)124.3m・173.7km/h
2023年(31本塁打)129.4m・176.2km/h

平均飛距離についていえば、今季の大谷はこれまで129.4メートルをマークしているが、これは終盤まで熾烈な本塁打王争いを繰り広げ、46本塁打を放った2021年の126.8メートルを3メートル近く上回る。3メートルというと、「たかだか数メートル…」と思われるかもしれないが、実際には大きな差が出るもので、たとえば昨季も7月8日に行われたオリオールズ戦では、打った瞬間にホームランになるかに見えた左中間への大飛球が、フェンスを後退させ、フェンス高を嵩上げするという改修工事によって生まれた“アンラッキーゾーン”ともいうべき拡張部分のせいでスタンドインしないというひとコマがあっただけに、平均で「数メートル」といっても、決して「たかだか」ではないのである。

また、平均飛距離の伸びに加え、今季の大谷の本塁打は、打球速度も2021年の176.9km/hに次ぐ176.2km/h、角度的にも28.5度と、“最もホームランになりやすい”とされる25~30度の範囲に収まっており、また、もともと大谷の場合は平均よりもやや高めに上げた方が飛ぶタイプであるだけにドンピシャといえる。つまり、今季の大谷の打撃は、少なくとも「本塁打を打つ」という意味では“理想的な状態”にあるといえるだろう。

こうした“理想的な状態”にある大谷の打撃について、MLBでのプレー経験もある川﨑宗則氏が、7月1日放送の『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)で指摘したところによると、昨季までとは違い、今季の大谷は打席でボールを捉える際に、両目を使ってしっかりと見極める“両目使い”を行っており、それが奏功する形で、「ボールを見極めることができている。見るだけじゃない。バッティングは見極めないといけない。これができている。」と指摘しているが、仮にそうだとするならば、この“両目使い”を実践する前の2021年の成績を超える、“さらなる高み”への到達も、充分にありえそうな気配だ。

(『ABEMAスポーツタイム』)

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