ザ・ドリフターズの加藤茶さんから「困っているので助けて欲しい」「お金を寄付します」……。そんな詐欺メールがSNS上で多発しているとして、所属事務所が加藤さんや家族などを騙る詐欺行為への注意を呼びかけた。
詐欺・悪質商法にくわしいジャーナリストの多田文明氏は、こうした手口について「いろいろなパターンがあり、ひとつではない」と説明する。
「有料メッセージのやりとりをさせる出会い系サイトへ誘導され、そのメールにお金がかかる。コンビニでプリペイドカードを買って、お金をだまし取られるパターンもある。今回、加藤さんの事例を見て思ったのは、高齢者・中高年以上を騙そうとしているなと。ザ・ドリフターズを若い人はあまり知らないと思う」(多田氏)
ネットの書き込みによると、「5億円の遺産を譲る」といった、突拍子もない内容だったという。しかし、こうした手口はよくあると、多田氏は話す。「遺産をあげるから、手数料を払って欲しい」と呼びかけ、5000円や1万円といった手数料をコンビニで購入したプリペイドカードで払わせ、カード番号をサイトに打ち込ませるケースがあると説明する。
過去には、堀内孝雄さんの息子の大学院長であると偽り、治療費名目に現金2万円をだまし取る事案や、大月みやこさんの妹を名乗り「配当金が得られる」と数回にわたり、合計650万円をだまし取ったものもあった。
「ここ数年では新垣結衣さんが多い。長澤まさみさん(を名乗る人物)とも連絡を取った。最近では外国人を騙るのも多い。ブラッド・ピットなり……。昔と違うのは、芸能人の身分証を見せてくる。あとは、わざと間違いメールを送る。親切な人ほど『間違っているな』と返信してしまう。同情心につけ込まれる」(多田氏)
元週刊SPA!副編集長の田辺健二氏は、近ごろはインフルエンサーをかたるケースも多いと話す。
「(有名人自ら交流の場を設ける)オンラインサロンとかをやるから、LINEとかに誘導されても信じてしまう。若者は『あのYouTuberや大人気の人が、特別にLINEでこっちに誘導してくれているんだ』と引っかかるケースがある」(田辺氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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