ごく普通のサラリーマンが億万長者に。その道のりと使い切れないほどのお金を手にした元サラリーマンの考える“後悔しない使い道”について聞いた。
「去年だけで収入20億。2015〜2022年にかけて約40億円の利益があって、税金を払って(現在の資産は)35億円ぐらい」(Masaさん)
資産35億円。なんとも景気のいい話をしているのは、Twitterで日々、自身の資産状況や煌びやかな生活を投稿しているMasa(マサ)さん。
年齢は40代だが、働いていない状況をわかりやすく表現できる言葉として「ニート」を自称している。(※ニートという言葉は35歳以上には使わない)
そんな働いていないMasaさんに届いた住民税の通知書には、9273万円という記載が。
「明日からどうやって生きていこう…」
そんな悲痛なつぶやきとともに投稿されたのは、高級食材の写真――。それについてMasaさんは、ネットユーザーの反応を見ることが好きで、あえて成金ネタを投稿することがある話す。
サラリーマンから一転、投資信託や債券、現金など合わせて約35億円もの資産を保有する大金持ちになったMasaさんに、これまでの道のりを聞いた。
「給料の収入を最大限高める努力もした。あと支出。食費や携帯電話、電気料を最小限に抑えて、貯まった貯金をすべて投資信託に」
大学卒業後に勤めた会社では、月給が手取りで約25万円。そこから毎月10万円を貯金し、ボーナスもすべて貯金。
食費は外食も含めて月1万円以内に収めていたそうで、そうやって貯めたお金を投資に回していた。
今では高級料理に舌鼓を打ち、気ままなホテル暮らしを満喫するMasaさんにとって、当時の節約生活はさぞかし大変だったのかと思いきや、
「趣味が貯金だったのでそこまで苦ではなかった。生活水準にしても自分が節約しているというか、すごく切り詰めた生活をしていて苦しいっていうのは一切なかった」
貯金と投資をひたすら繰り返した20代。大きな損失を出したこともあったそうだが、30代に差し掛かるころには、自身の給与と投資の運用益で毎月20万円の貯金が可能になっていた。
そのときのMasaさんの資産は約5000万円。そこで大きな転機が訪れたという。
「知人がスタートアップ企業を立ち上げて、僕も若いし収入もあるので、全力で出資をしてみるのも社会勉強になっていいのかなと」
友人の会社に出資したのをきっかけに、スタートアップ企業に対して積極的に投資をするようになった。それが功を奏し、一気に億万長者への道を駆け上がる。
「95%はもう運が良かったというしかない。スタートアップ投資はハイリスクで、運用が上手くいっても10社出資して8社は紙くずになる」
リスクが高すぎて他人には絶対に薦めないという「スタートアップ投資」で巨額の富を得たのち、会社を辞めたMasaさんだが、
「資産が出来てからサラリーマンを辞めて、今ニートになってから“ヒマなこと”が一番辛い。仕事をしていないので、毎日がヒマ。働いていて、何かを成し得たときの達成感とかすごく楽しかったので、一概に今が皆さんより幸せかというと『そうでもないよ』とまずお伝えしたい」
ただMasaさん自身、サラリーマンに戻る気はさらさらなく、今後もこの生活を続けていくそう。
「今は増やすというより、この35億を後悔のないように使い切ることが今の僕の人生においての目標」
100歳まで生きるつもりだというMasaさんの計算では、残りの人生で毎月500万円以上使わないと、今持っている資産を使いきれないとのこと。
「1着150万円のブランド服や高級車を買った当初はすごくハッピーなのだけど、徐々に満足度も薄れていく。最終的に物欲も無くなってきたので、今何に使っているかというと“経験”」
「モノ」よりも「経験」にお金を使いたいというMasaさん。児童養護施設で育ったという自身の境遇から匿名で寄付活動を行っている。
「僕は児童養護施設があったからこそ今があるので、本当に恩返し。これも欲求だと思うが、自分自身でも有意義にお金を使っていると思えたので、これからも引き続き継続していきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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