「世界水泳2023福岡」8日目が7月21日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)のチームフリー決勝で日本は銀メダルを獲得した。日本は昨年のブタペスト大会に続き、ASで史上最多タイとなる7個目のメダルを獲得。チームフリーでは「チェス」をテーマにした演技を行ったが、会場のファンを一気に惹きつけたのが、冒頭のリフト。解説を務めた金メダリストも「たかーい!すごかった!鳥肌立ちました!」と絶叫した。
複雑にパターンが変化する難しい演技でもあったが、とにかく1発目のリフトの成功が弾みをつけた。冒頭、水中に飛び込んでから各選手がすぐにリフトの準備。高々と宙を舞った選手が、ひねりを入れながら入水するなど、アクロバティックな演技から、その後は丁寧に揃え続け、最後もリフトで一旦飛ばしてからキャッチする大技を成功。激しい足の動きもしっかり揃えると、点数は317.8085の高得点。優勝した中国にこそ及ばなかったが、堂々たる銀メダルだった。
テレビ中継の解説を務めていた世界水泳、ASデュエットの金メダリスト・武田美保も、ここ一番で日本チームが見せた特大のリフトにはびっくり。「たかーい!すごかった!鳥肌立ちました!」と声を張ると、その後の演技についても絶賛し続けていた。水中で立ち泳ぎをしながら、選手同士が支えあって上空高く舞い上がるリフト。まだまだ進化は止まらない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)