「世界水泳福岡2023」10日目が7月23日に行われ、水球男子の日本は決勝トーナメント1回戦で強豪セルビアと対戦。悲願のベスト8入りは逃したものの、ポイントゲッターの稲場悠介が、相手ゴールキーパー(GK)も全く反応できない強烈なゴールを決め、反響を呼んだ。
グループステージを1勝2敗の3位で終え、決勝トーナメントに進出した“ポセイドンジャパン”。1回戦で立ちはだかったのは五輪で2連覇中のセルビアだ。1クオーター8分、計4クオーターで行われる試合で、強烈なゴールが生まれたのは第1クオーター終了間際、残り8秒という場面。
1点ビハインドの状況で日本のエース・稲葉がボールを受けると、屈強なセルビアのプレスをかわし、ゴール左隅に鋭いシュートを一閃。思わず実況も「打ったー!きたぁー!また稲葉!!」と絶叫し、解説でリオ五輪日本代表の保田賢也氏も「うわ!」と感嘆の声を漏らす鮮烈なシュートで一時同点に追いついた。
保田氏は続けて「キーパーも反応できていないですよね」とコメント。シュートを放った直後にはマークについていたセルビアの選手が自陣ゴールを振り返って驚きの表情を見せる様子も見られ、その反応がシュートの強烈さを物語っていた。
試合は16-10でセルビアが勝利し、日本は惜しくも初のベスト8入りを逃したが、強豪相手に善戦し、爪痕を残したゴールだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)