大国・中国の牙城を崩した22歳のイケメン選手 高速4回転半から水しぶき“ほぼゼロ”の「完全垂直入水」がもたらした歓喜の金メダル
【映像】中国の金メダル独占を阻んだルソーの完璧4回転半“ノースプラッシュ”

 「世界水泳福岡2023」9日目が7月22日に行われ、男子10m高飛込決勝ではオーストラリアのカシエル・ルソーが中国勢2人との接戦を制し、金メダルを獲得した。「飛込大国」中国は、飛込種目で今大会金メダルを取れなかったのが、この1種目だけ。牙城を崩す歴史的な瞬間を生んだ22歳のイケメン選手に、館内からは割れんばかりの歓声が届けられた。

【映像】中国の金メダル独占を阻んだルソーの完璧4回転半“ノースプラッシュ”

 10メートルの高さから前方に4回転半して、頭の側から入水。これがルソーや他の中国選手が勝負を決めるものとして選んだ演技だった。ルソーは先に中国・楊昊がトップに立ったのを見届けた後に緊張を抑えながら演技に入ると、軽くリズムを刻んだステップから「トン」と両足で台を踏み切り、そこから長い髪をなびかせながら膝を抱えて高速回転。ほんの少しながらも入水前に余裕を持つと、水面に対して垂直な姿勢を作り上げ、そのまま真っすぐ「ズドン」と入水。ほとんど水しぶきが上がらない「ノースプラッシュ」の演技で、会場中から喝采を浴びた。完璧な演技で、トータル520.85のハイスコアを叩き出してトップに立ちガッツポーズを出すと、最終演技となった中国・練俊傑が逆転できず、そのままルソーが逃げ切り優勝。再び歓喜の雄叫びをあげた。

 個人、シンクロ、チームと金メダルを独占してきた中国勢を切り崩したルソーには、その後も長く拍手と歓声が贈られ続けた。飛込界の新時代到来を予感させる、そんな完璧な演技の余韻が長く続いていた。
ABEMA『SPORTSチャンネル』)

【映像】2人の演技がCGレベルで揃った“ダブルノースプラッシュ”
【映像】2人の演技がCGレベルで揃った“ダブルノースプラッシュ”
【映像】中国の金メダル独占を阻んだルソーの完璧4回転半“ノースプラッシュ”
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