「世界水泳福岡2023」14日目が7月27日に行われ、ハイダイビング男子決勝では、ルーマニアのコンスタンティン・ポポビッチが圧巻の演技で金メダルを獲得した。27mの高さから、深さ7mの水中に飛び込み、着水までの約3秒間に回転やひねりを加えて技の完成度を競う。国内初開催となるハイダイビングに、大人も子どもも興味津々。
「すごい!」「27mって怖すぎ!」「時速100kmって…」などネット上では心配する声があがる中、選手たちが、高所の台を踏み切った直後から体をひねり、回転させ、選手が勢いよく入水し、衝撃音を響かせると、会場からは「わ〜!」と大歓声が沸き上がった。
ファイナルラウンド最終演技者のポポビッチが登場すると、観客たちはさらに盛り上がり、息を飲んで見つめていた。踏切台に逆立ちからスタートし、勢いよく回転し、足から入水。演技を終えると、誇らしげにガッツポーズで大歓声に応えた。
飛込で6大会連続五輪出場の寺内健氏が「信じられない!」とコメントするパーフェクトの演技だった。寺内氏は続けて「点数前に無責任なことは言えないですけど、決まりましたね!これは」と感嘆。ポポビッチは、10点満点の評定で9.0点が1つ、8.5点が2つ。2位と30点以上の差をつけて圧倒的な優勝を果たした。
27mという高所からの落下スピードで、重大な事故にもつながりかねない命がけの戦い。国内ではまだ見慣れないハイダイビングという競技に、注目度が高まっている
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)