世間は“日本共産党”に、どんなイメージを持っているのか。道行く人々から「小池晃書記局長に聞きたいこと」を募り、小池氏本人に率直な感想を聞いてみた。
【映像】ゆきぽよに “ハート” を向けられ「うん」と頷き照れる小池氏
――日本共産党はまともなことを言っていると思うが、“共産”というより社会主義的発言をしている。党名を変える予定はあるか
「101年、この名前でやってきたわけですから、そう簡単に変えられないです。『共産党』の名前はイメージではなく、僕らが目指している社会が入ってる。資本主義のままで、人類は終わらないだろうと。気候危機の問題も、温暖化どころか沸騰化と言われている。これを解決するためには、企業のもうけが第一の資本主義ではダメなのではないか。貧富・格差の拡大も、根本的に解決するためには、資本主義ではダメなのではないかという我々の理想。その理想が込められた名前だから、それを変えるのはその理想を捨てろということになる」(小池氏)
ジャーナリスト青山和弘氏は、「101年も続いてきたからこそ、そろそろ変えても良いのではないか。いろいろな人に理解してもらうためには『共和党』とか『緑の党』とか。名前にこだわって失うものが多い」と提案するも、小池氏は「名前変えても、悪く言う人は『元共産党』と言うから変わらないです。僕は名前というのはイメージだけの問題でなく、僕らが目指している社会の姿だから。アイデンティティーというか、レゾンデートルというか。これはなかなか変えられない」と譲らなかった。
――最近TikTokをする議員が増えている。共産党もTikTokをやれば若者の支持が得られるのではないか
「やっています。僕はやってないですけど、若い議員はどんどん始めていますし、僕の国会質問もやってて、結構バズってます。TikTokやツイッターは非常に大事だと思っていますから。どんどんやっていきます」(小池氏)
――新人議員とご飯へ行く時、どんなお店を選ぶか
「普通の居酒屋とかへ行きます。大広間みたいなところだと目立っちゃうから、個室とまではいかないが、仕切りのあるところとか。(他党議員とも)行きますよ。行くこともあります。自民党とは行かない、維新とも行かない」(小池氏)
青山氏は「小池さんは、飲みに行くと楽しい人だといううわさを聞いたことがあります」と切り込み、「結構行かれるんですよね」と訊ねられると「行きますよ」と相好を崩した。
――新卒1年目の自分に、こういう子が「伸びる」「育つ」と思う新人像を教えてほしい
「好奇心が旺盛な人。いろんなことにチャレンジしようという意欲がある人は、すごく伸びるんじゃないかと思っている」(小池氏)
――ツイッター(X)などで一番発言力のある小池氏に期待している。小池氏が旗を振って野党が一つになり、政権をとる考えがあるのか
――政権をとるために、国民から広く支持を得る気持ちがあるか
「あります。あるから共闘しているんです。前の総選挙では、こういう政権を作ろうと立憲民主党と(選挙協力した)」(小池氏)
青山氏が、掲げている『自衛隊解消』や『日米安保破棄』などは非現実的に見えてしまうとし、「いま必要な政策に特化して、名前を変えていけば、リベラルな平和を希求する国民の支持を集めやすくなるのでは。だから(政権を)とる気がないと言われてしまうのでは」と問うと、小池氏は「平和やリベラルな社会を作りたいとの思いは強いと思う。ではそれを実現するために、何が障害になっているかというと、やはりアメリカ。沖縄の基地問題にしても、核兵器にしても」と持論を展開。
中国など他国に対抗するために今はアメリカの協力が必要ではないかという意見に対しては、「辺野古基地をやめようというのは、前の民主党政権でできなくなった。アメリカに対してものが言えないような構造を変えないと、ひとつ一つの願いも実現できない。それはしっかり言っていく。ただ当面の課題では、協力はしていても、共産党でなければ言えないことを言い続けるのが、僕らの役割。そこはしっかり主張していきたい」と改めて自身の立場を主張。
舛添氏は、「“なんでも反対する政党”のイメージが強すぎる」とし、「段階的に“なんでも反対”のイメージを、どうすれば払拭でき、漸進的に進められるか」と提言した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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