【ハンドボール】パリ・サン=ジェルマン39ー24日本代表(8月2日/有明アリーナ)
大学生プレーヤー・藤坂尚輝が世界屈指の強豪相手に躍動した。フランス・スターリーグを9連覇したパリ・サン=ジェルマンに、力の差を見せつけられ完敗した日本代表だが、藤坂は男子ジュニア世界選手権の7試合で55得点を決め、得点王に輝いた決定力をこの試合でも披露。中でも後半10分過ぎに決めた技ありのゴールは、多くのファンを興奮させた。
大学3年生ながらU-21代表、さらにフル代表にも参戦している藤坂が、各国の代表選手ばかりが揃った強豪パリ・サン=ジェルマンの壁を攻略した。後半10分、自ら中央でボールを持つと、一度右サイドの選手にパスで渡してから間合いをはかり、もう一度パスを受け取った。1回ドリブルしてから今度はどんな動きをするかと思われた瞬間、目の前にいた相手ディフェンダーにややもたれるように前傾姿勢になると、右腕を横に振りながら相手の左脇を抜いてシュート。しかもゴール右側ではなく逆サイドの左側を狙ったシュートで、キーパーの逆を突いて見事に決めた。
このシュートにファンも「うますぎ」「レベチやん」「カッコいい!」と盛り上がると、中継で解説を務めていた元日本代表の土井レミイ杏利も「これすごいシュートなんです。あの状態から左側にシュートを打つとキーパーも思っていないので、止めるのはかなり難しい」と絶賛。今後の日本代表のエース候補とも呼べる藤坂が、才能の片鱗を見せた瞬間だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)