ABEMAにて日韓同時放送中の『QUEENDOM PUZZLE』が、8月15日にいよいよファイナルを迎える。
【映像】年下アイドルが先輩アイドルに格下評価!ギスギスの会場の様子
K-POP界の女王の座を巡って展開される『QUEENDOM』シリーズはこれまで2019年にシーズン1、2022年にシーズン2が放送されており、『QUEENDOM PUZZLE』が3作目となる。これまでも過酷なバトルの様子が注目されてきたが、『QUEENDOM PUZZLE』は過去最高のシビアさであると話題になっているのだ。
残酷な等級分けに唖然、プライドがズタズタに
『QUEENDOM PUZZLE』は、既存のガールズグループメンバーと女性アーティストたちをパズルのように組み合わせ、最強のグローバルガールズグループを誕生させる番組。26人の参加者がさまざまなステージを披露して対決し、7人組のガールズグループ・EL7Z U+P(エルズアップ)としてデビューするためにバトルを繰り広げてきた。
参加者の顔ぶれはベテランから新人までさまざま。第1話では1995年生まれのLOVELYZ出身Keiが、woo!ah!のウヨンが2003年生まれだと知り、「ウソでしょ!赤ちゃんだね。かわいい」と驚いてた。またデビュー12年目のAOAチャンミことドファや、CLC出身のイェウン、Weki Mekiのエリー、MOMOLANDのジュイなど経験豊富なメンバーから、2022年にデビューしたH1-KEYのリイナとフィソ、デビューしてわずか70日となるtripleSのジウとソヨンまで、それぞれの経験値にはだいぶ幅がある。このほかWeeekly、Cherry Bullet、LIGHTSUM、PURPLE KISS、Rocket Punch、WJSN(宇宙少女)、FYE、そして日本からNMB48出身の白間美瑠が顔をそろえた。
第1話では過酷な等級分けがMCのテヨンから発表され、大きな話題を呼んだ。参加者は入場時から4つの軍に割り振られていたのだが、それは彼女たちがこれまでK-POPシーンで残してきた音楽番組1位の総回数(50%)、発売したアルバムの中での初動最多販売量(50%)を点数化したものだという。Cherry Bullet、Rocket Punchは共に2019年にデビューした中堅グループだが3軍と評価され、Cherry Bulletのボラは「秘密裏にレベル分けして評価するのは知ってるけど、いざ直面すると…。3軍より上にいたいと思いました」と悔しそうな表情を浮かべていた。このレベル分けには、SNSでもさまざまな意見が勃発。当初は「アーティストへの敬意が足りないのでは」という声も上がっていたほどだ。
忖度や年功序列はナシ、ベテランにも低評価続出
また第1話、第2話では個人戦の「アップダウンバトル」の様子が紹介されたのだが、それもなんともシビアな展開の連続だった。「アップダウンバトル」は1人ずつパフォーマンスを披露し、残りの参加者がそれを見て自分より格上だと思ったらアップボタン、格下だと思ったらダウンボタンを押すという内容。ここではベテラン組のドファが格上11票、格下が16票、MOMOLANDのジュイが格上6票、格下21票、デビュー13年目の白間美瑠も格上5票、格下22票という散々な結果となった。
一方で若手でも実力を発揮できた者は高い評価を得ている。H1-KEYのメインボーカル・フィソは、圧倒的な歌唱力で(G)I-DLE「TOMBOY」を歌い上げ、格上23票、格下4票と高得点を獲得。彼女はその後も実力者として参加者たちから羨望の眼差しを受け、チーム編成の際には彼女をチームに引き入れたいと取り合いが発生することも多かった。第7話で発表されたトップ7でも一番に名前が呼ばれ、存在感を発揮している。
このように、番組には年功序列が一切ない厳しさが常に漂っている。しかしその分、余計な忖度は存在せず、経験年数や年齢ではなく純粋にアーティストの実力、そして運によって勝敗が決まるという要素にハマる視聴者も多いようだ。
またプロレスの試合かのような、ステージ前のチームごとの煽り合いも見どころの1つ。第5話で展開されたオールラウンダーバトルでは、PUZZLEチームのヨルム(WJSN)が「私たちが勝ちます」と宣戦布告すると、負けじとQUEENDOMチームのヨンヒ(Rocket Punch)が、それぞれが披露する曲名「Rush Hour」と「Weekend」にかけて「皆さん、交通渋滞より週末のほうがいいですよね?」と煽り、客席を沸かせる場面も印象的だった。
Keiとボラのメインボーカルバトルは、やがて熱い友情へ
ベテランの参加者たちは、思わぬ結果が出せなかった際に抱く悔しさや恥ずかしさは若手の比ではないだろう。それでもプライドを捨てて自分の実力を発揮しようと努力を重ねる姿は、とても眩しく映る。
歌唱力が高いトップ2として、たびたびライバル関係のように対比されたのはKeiとボラだ。第3話では7対7のチームバトルが行われ、格上に位置するPICKチームはボラ、格下のDROPチームはKeiがメインボーカルを務め、「SNAP」という同じ曲で対決した。それぞれに絶対に負けたくないと闘志を燃やし、レコーディングでもさまざまなアイデアを出す2人。結果、普段の清純なイメージを打ち破ったKeiが属するDROPチームが勝利を収めた。
しかし第5話の「アップダウンバトル」では、Keiとボラが2人でチームを組み、Lim Young Woongのバラード「If We Ever Meet Again」を披露。練習を重ねる中でKeiが「こんなにボラと考えがぴったり合うなんて。ソウルメイトのようです」、ボラも「Keiお姉さんと2人でやれて頼もしいですし、嬉しいです」とそれぞれに語り合うほど打ち解けたようで、本番でも力強い歌声で感動的なステージを展開した。
またドファも、先述したようにベテランながら序盤で残念な評価を下され、またチームが敗北する場面も多かった参加者。だが相手チームの練習を偵察して自分たちのパフォーマンスをバージョンアップさせるなど、常に仲間のことを考えるため、メンバーから慕われている。タイからやってきたFYEは言語の壁などがある中、ドファが献身的に支えてくれたことを涙ながらに語っていた。このように、シビアな環境に置かれたアイドルたちが、感情をむき出しにしながら前進していく様子が『QUEENDOM PUZZLE』の大きな見どころと言えるだろう。
8日に放送された第9話でファイナルステージに進出した14名が発表された。ナナ、フィソ、Kei、ヨルム、YUKI、イェウン、ヨンヒ、ドファ、エリー、スユン、ウヨン、ジュリ(高橋朱里)、ジウ、ジハン。日本からはYUKIとジュリが名を連ねている。果たしてどんな最強グループが誕生するのか。『QUEENDOM PUZZLE』最終回は8月15日(火)22時よりABEMAにて日韓同時・国内独占無料放送予定。