Web3.0時代に合わせた新たなアイドルグループを作るプロジェクトが始動。総合プロデューサーを秋元康氏が務めるとあって、注目が集まっている。一体どんなアイドルグループを目指しているのか。その仕掛け人に話を聞いた。
【映像】「IDOL3.0プロジェクト」最終選考に残った114名
5日、Web3.0時代のアイドルグループを作るプロジェクト「アイドル3.0プロジェクト」の最終選考者のお披露目会が都内で行われた。
プロジェクトの仕掛け人は元証券会社の取締役で、新時代のアイドルプロデュースの為、オーバースを立ち上げた佐藤義仁社長だ。
「従来のリアルの活動を中心としながらも、バーチャル空間での活動など『新しいアイドル活動』を目指すプロジェクト。今までにないアイドル活動にご期待頂きたい」(佐藤社長 以下同)
Web3.0時代に合わせアイドル活動をリアルの場とともに、メタバース空間を活用するなど、新たなアイドルグループを作り上げていくとし、さらにファンの推し活にも新たな技術を投入したという。
「活動資金を暗号資産によって調達したり、ブロックチェーンを活用しNFTのようなグッズ販売なども行う」
佐藤社長は、活動資金として「Nippon Idol Token」=(NIDT)という新たな暗号資産を発行。ファンはNIDTでNFTグッズの購入や投げ銭、メンバー選抜投票などの推し活を行える。また、NIDTの保有状況や推し活に応じて運営参加など、さまざまな権利を得ることができるという。
この考えを思いついたのは、自身の趣味がきっかけだと話す。
「かつては私もアイドルを応援していたが、その際に感じた課題もブロックチェーンや暗号資産を活用すれば解決できると思ってプロジェクトを立ち上げた」
その課題の一つは卒業後の進路だという。
「いずれは卒業していくアイドルの卒業後の進路はどうしているのか。全員が芸能界で活動できるわけではない」
アイドルのセカンドキャリアの支援に加え、卒業時にNIDTを退職金として支給することも考えているとのこと。
暗号資産や、メタバース空間を活用し新たなアイドルを生み出すアイドル3.0プロジェクト。これから、最終選考に残った114名を10名程度にまで絞り、2023年中のデビューを目指している。
「我々の発行した暗号資産を持っていると、色々なメンバーのNFT、つまりブロックチェーンに記録された画像データがもらえる。色々なアイドル活動とファンの推し活動をNIDTと全てが絡んだ形で、新しい応援の仕方ができるのではと考えている」
今回のプロジェクトについて、Abemaヒルズのコメンテーターでキャスター取締役CROの石倉秀明氏に話をきいた。
━━暗号資産を使った「推し活」をどう見るか?
「どこまで運営に参加できるのかにもよるが、会社でいえば株主になれる話に近い。スポーツチームでも、トークンを発行し、持っている度合いが高いと運営にも参加でき、意見も出せるチームがあるが、組織運営としては大変。意見の収拾がつかなかったり、資金をより多く使えば支配権がとれてしまう可能性も。そのときアイドルをどう守るのかが大事」
━━アイドルへの退職金の支給については?
「同年代の子たちと比較すると、勉強やインターンの経験が少ないケースもあるので卒業後のことまでサポートするのは大事だと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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