ネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者・ひろゆきを、アフリカのナミブ砂漠に置き去りにし、そこから始まるアフリカ横断の旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。同番組のEpisode2が8月13日(日)夜9時より配信され、ひろゆきがナミビアで出会った貧困家族を食事に招待する場面があった。
【映像】トタンの外壁にほぼ空の冷蔵庫…ドライバー・チャロさんの自宅
「アフリカを、横断して帰ってきてね」とのみ伝えられ、ひろゆきがナミビアの砂漠のド真ん中に置き去りにされたことから始まる同番組。使っていいのはローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本陸路のみ。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆきを、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?ゴール地点のインド洋を目指すひろゆきを見物しようという試みだ。
ひろゆきとチャロが出会ったのは、アフリカ横断旅3日目、ナミビア北部の町・グルートフォンテイン行きの車を探していた時のこと。ひろゆきは、チャロがドライバーを務める車に乗り、目的地まで移動することになった。しかし、チャロはもう1人客を乗せたいと言い、客が現れるのを待つも時間切れになり、ひろゆきに追加料金を要求してきた。ひろゆきは同行する豊川ディレクターと相談の上、値切り交渉を行い、チャロもこれに応じた。だが、移動中に車内で話を聞くと、チャロは貧しい雇われドライバーで、妻と4人の子どもがいることが明らかに。ひろゆきと豊川ディレクターは、値切り交渉をしたことを後悔したのだった。
そこでひろゆきは「レストランで一緒に食事はどう?奢るから」と、チャロとその家族を食事会に招待すると申し出た。その日の夜、ホテルのレストランにチャロ一家が集まり、総勢10人でテーブルを囲むことに。チャロは「こんなことは自分の人生で初めて。お客さんに家族を招待してもらうなんて。だから本当に感謝しているよ」と感激の面持ちを浮かべ、ひろゆきらと乾杯した。
食事をしながら、豊川ディレクターが「2人は結婚して何年目ですか?」と尋ねると、結婚して22年目の夫婦であることが判明。現在、チャロは39歳、妻・ロリンツィアは37歳。チャロが18歳の時に結婚したのだという。チャロに夫婦円満の秘訣を聞くと「お互いを信頼しあって、お互いを愛し合えば2人は長く続きます」とのこと。大きな喧嘩は一度もなく、口論レベルのものも3回しかないそうで「家族の問題があれば妻と話し合う。子どもの問題は家で話し合う。それで解決さ」と話していた。
貧しいながらも、幸せな家庭生活を送っている様子のチャロだが、そんな彼にはある悩みが。チャロは「一回歯医者で親知らずを抜いたんだけど、痛すぎて泣いちゃったよ。だから怖くて行けないんだ」と恥ずかしそうに笑い、現在も歯が痛いものの、「薬を歯に詰めてごまかしているんだよ」と打ち明けた。そんな歯医者嫌いのチャロに、ひろゆきは「でも毎日、歯が痛い。もし歯医者に行けば、痛いのはその時だけ。その後は痛くない」と歯医者に行くよう説得した。
こうしてチャロ一家との食事会が終了。レジへ行くと、ひろゆきらに異常な長さのレシートが渡された。なお、現地の人と食事をする場合は、ABEMAポケットから支払うルール。10人分の食事代、日本円で約3万8000円を支払った。
チャロと親睦を深めたひろゆきは、翌日も彼に運転を依頼。自宅にもお邪魔することになった。チャロの自宅は低所得層が暮らすエリアにあり、土地は国から無償で提供されているのだそう。舗装されていない道を進んでいくと、壁も屋根もトタンでつくられた家々が並び、チャロは「こっち側は電気がない。水も井戸へ取りに行かなければいけない」と説明した。
チャロの自宅も近所の家と同じように、トタンで出来ていた。ひろゆきが「このトタンはどこから持ってきたんですか?」と聞くと、「購入して、一枚ずつ運んできたんだ」とチャロ。一枚一枚、トタンを運んで家をつくるのは、大変な作業だったことだろう。なお、庭にはサトウキビが植えられていたが、水不足でうまく育たないのだという。
ひろゆきがチャロの説明を通訳したところによると「誰かに毎月100ナミビアドル(約750円)払って、電気を引かせてもらっている」とのことで、家の中には冷蔵庫も置かれていた。中には、昨日の食事会のお土産の食べ物とジュースが入っていたが、それ以外は水のみ。小さい冷凍庫もあったが、中は空だった。「冷蔵庫がいっぱいになることはないんですか?」と尋ねると、チャロは「冷たい水とか小さな肉とか、必要な分だけ冷やしておくんだ」と答えていた。
そうこうしているうちに出発の時間になり、車に乗り込んだひろゆきだったが、「忘れ物をした」と言い、車を降りて再びチャロの家へ。実は「忘れ物をした」というのは嘘で、ひろゆきはチャロの妻に「チャロが歯医者に行くとしたらいくらかかる?」と質問。そして「200ナミビアドルぐらいかしら」と答える妻に、ひろゆきは「歯医者に行ってください」と現金を手渡した。そしてひろゆきは車に戻ると、お金を渡したことには一切触れず「すみません、お待たせしました」とだけ言い、チャロの運転で近くのバス停まで向かったのだった。
『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』は、毎週土曜、日曜に、ABEMAにて最新話を配信。Episode3は、8月19日(土)夜9時に配信される。