夏休みの宿題の一つ「自由研究」。ニュースやSNSで話題になることも多いが、その一方で親の負担も大きいのではないだろうか。
【映像】自由研究で子どもが興味のある分野は? 2位「プログラミング」
そんな自由研究について、SOZOW株式会社が小中学生の子どもを持つ親に調査したところ、自由研究のテーマは47%が子どもと親が一緒に決めていることがわかった。
また、自分の時と今とで違いが大きいと思うものとしては「情報源の多さ」を感じる親が多数。そして、他には「情報の多さからテーマも多岐にわたり、完成度も高くなっているように感じる」「情報源が多すぎて確実に信頼できる情報を探すのが大変」などの声が上がっていた。
これを受けて、ダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介氏は次のように持論を展開した。
「情報源が多いことは多様なテーマから選択できるのでいいことだが、逆に多すぎて選びきれないこともあるだろう。また、検索エンジンやチャットGPTで調べたら何でもすぐに出てくるだけに、面白みに欠けることもある。僕らの時代は『知りたい』『調べてみたい』という動機付けがあって、“クエスチョンマーク”の種を育てることができた。あえて検索やAIを封印して、自力で図鑑や図書館などを使って調べるとか、ある種の“縛りプレイ”をやってみるのも手かもしれない」
親は子どもの自由研究にどれくらい関与するのがいいのだろうか。
「子どもの自由研究ネタはバズるので、今はいろんなメディアが記事にしている。それを見た親は『これだけ頑張らないといけないのか』と勝手にハードルを上げてしまい、自由研究だったはずが、どんどん“不自由研究”になってしまう。あくまで子どもの宿題。一から十まで親がお膳立てする必要はない」
「一方で、ノーヒントで『自由にやりなさい』と言われても小学1〜2年生はできない。親の役割は先回りして答えを与えるのではなく、ヒントを出し、補助線を引いて併走してあげることだと思う」
親が自由研究に関与することに関して、「昔は紙にまとめたが今はパソコンなどを使ってまとめる学校もあり、親のサポートが昔より必要という話を聞いた」という声がある一方で、「アニメを撮影編集して、QRコードをレポートに載せたり、ゲームを作って遊びに来てもらうなどツールが全然違い、親子で一緒に楽しんでいるそうです」といった意見も上がっていた。
また、自由研究の題材を考える上で子どもの興味がある分野は、以下の通りだった。
1位 アート・工作
2位 プログラミング
3位 自然・科学
最後に、神庭氏は自由研究をする上でのアドバイスを送った。
「今すぐ役立ちそうなことを追いかけるのは大人の世界だけで十分。何の意味があるのかよくわからないことや、一見どうでもいいようにも思えることを一生懸命、突き詰めて調べられるのが自由研究の醍醐味でもある。親御さんは少し肩の力を抜いて、適度な距離感で見守っていただけたら」
(『ABEMAヒルズ』より)