8月14日、韓国の女性DJ SODAが大阪の音楽イベントに出演した際、一部の観客から胸などを触られたとX(旧Twitter)に被害を報告した。
これを受けて、イベントの主催会社は「性暴力、性犯罪であり許すわけにはいかない。損害賠償請求や刑事告訴など民事・刑事の法的措置をとる」とコメントを発表。
ネット上では「同じ日本人として恥ずかしい」など加害者への怒りの声が多く上がる中、一部では「触られるのは露出が多いことが原因なのでは」と非難する声が上がっていた。
これに対し、DJ SODAは「私は人々に触ってほしいから露出した服を着るのではない。自己満足で着たい服を着ている。私がどんな服を着ていたとしても、セクハラと性暴力は正当化できない」と反論している。
DJ SODAは韓国でどんな存在なのか。『ABEMAヒルズ』では、韓国のカルチャーに詳しいThe HEADLINE編集長の石田健に話を聞いた。
「韓国では10年くらい前からクラブやDJ文化が盛んになっていて、クラブだけでなく多くのイベントに出たりしている。DJ SODAさんはSNSでも結構露出しているので、クラブに行かない人でも知っている存在だった。そのため、この事件自体も韓国国内でも報道されているのではないか」
また、元アイドルの柴田阿弥キャスターは自身の経験をもとに性被害について持論を展開した。
「私はこの件に関して2つ言いたい。一つは服装や職業などで性暴力を正当化することができない、性暴力に別の論点はない。そしてもう一つは同性異性問わず、本人が嫌ならセクハラで性暴力ということを社会として押さえないといけないということだ。
まず1つ目について。私は肩を触られることも嫌で、触られた時に『セクハラです』と発言すると、『昔アイドルやっていて握手会もやっていたじゃないか』という風に言われたことが結構あった。それに対して、仕事としてやっていることと、肩を触られることは全く違うのでは、おかしいのではないかとずっと思っていた。水着を着ている人たちを触ってはいけないことくらいわかるはずなのに、場所を変えるだけでそんな言われ方をされないといけないのか。それは性暴力がいけないということが十分に社会で共有されていないと思うので、ちゃんと広めていかないといけない。
そして2つ目について。例えば、体を鍛えているマッチョの人の中には女性に体を触れることが嫌な人もいる。たとえ、他の女の子と手を繋いだり、ハグをしている写真を撮っていたとしても、なぜ自分も勝手に触っていいと思うのか。決めるのは触られる側であって、他人のプライベートパーツに勝手に触れることはいけないことを同性異性問わず、知られていかないといけない」
(『ABEMAヒルズ』より)
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