実績と実力差が否めない一戦で“元キャバ嬢ファイター”が見せた健闘が様々な反響を呼び、前王者相手も諦めない姿勢に「タフだ」「気持ちが強い」など称賛の声が、さらに「すっぴんでもキレイ」など、事前の煽りから戦う姿への変貌ぶりに対するギャップにも好意的な声が寄せられた。
8月18日に後楽園ホールで開催された「RISE171」。小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)とMelty輝(team AKATSUKI)の対戦は判定3-0で小林が復帰戦を完勝。その一方、前王者との格差マッチに挑んだRISE2戦目の元キャバ嬢ファイター・Melty輝の健闘ぶりに注目も集まった。
異色の元キャバ嬢ファイターは怒涛の4連勝中。前回RISEデビューで、目の醒める”戦慄のハイ”でYAYAウィラサクレックからダウンを奪い判定で勝利を飾っている。
この日もリングネームにもなっているSHAZNA「Melty Love」で入場。視聴者が真っ先に注目したのは、前日会見のバチバチ・メイクでシャンパン片手に小林を煽った姿とは違う臨戦態勢のMeltyの姿。「すっぴんでもキレイ」と”夜の顔”から”戦う姿”への変貌ぶりに反応が。と同時に、前RISE QUEENフライ級王者・小林との対戦に「さすがに愛三のKO勝ちだろ」「差がありすぎる…」との懸念の声も。
そのとおり、試合はゲスト解説・紅絹が「めちゃくちゃにやって行かないと通用しないレベルの差がある」と指摘したように“終始小林”のペースだった。
1ラウンド、序盤からMeltyが果敢に攻めるが、小林は全てをかわしながらカウンターで対応。前回相手からダウンを奪ったハイも簡単に避けられて、小林に前蹴りや左フック、終了間際には、カウンターのヒザをもらった。
2ラウンド、一方的な流れを変えようとMeltyがフライングのヒザやバックハンドブローなど起死回生を狙った飛び道具を繰り出すも不発。それでもリング中央で真っ向から打ち合うMeltyの姿にファンからは「Meltyは見た目以上に気持ちが強い」「身体が強いのかガチャガチャの展開では小林が下がってる」「全然引かない」といった声も増えていく。
3ラウンド、完全に小林のペースだが、追いすがるようにMeltyも打ち合いに応じる。ほぼ貰い続ける苦しい展開の中、なんとかジャブで応戦すると「Meltyのガッツは伝わってくる」「なんとか一矢報いて欲しい」という声も。KOを意識し始めた小林が後半ラッシュを仕掛けるが、最後までダウンは奪えず試合は終了となった。
判定結果は全ジャッジが30−27と大差をつけ、大方の予想通り小林の勝利。試合中は終始厳しい意見が多かった紅絹も「Meltyの突発的な狙いが良い。身体もカタくてパワーがありそうなので、チャンピオンとやったことを自信にして次の試合も強くなって戻って来てくれると思う」と評価した。
内容的には完敗。試合前は”キャバ嬢キャラ”からルックスなどへのツッコミが相次いだが、試合が終わると”色モノ枠ではない実力者”としてのギャップも定着しつつある。RISE2戦目で無理ゲーと言われた試合を凌ぎ切った姿に「根性はあった」「スタミナがあったな」「Meltyの評価が上がる試合だった」と健闘を称える声も多かった。