「曙ダウンだ」“時間差”ダウン→前のめりダウン…衝撃の逆転KOに場内騒然
【映像】会場騒然の連続ダウンシーン
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 足を止めた壮絶な殴り合いから、後方によろめく”時間差“ダウン。さらに追撃の左右がアゴを捉え、足元から崩れ落ちる前のめりダウン。大男が2度も崩れ落ちる衝撃KOに場内が騒然となり、「曙ダウンだ」など驚きの声が寄せられた。

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 8月18日に後楽園ホールで開催された「RISE171」。南原健太(極真会館)とコントゥアラーイ・JMボクシングジム(タイ)の第2代RISEライトヘビー級王座決定戦は、1ラウンドダウンを奪われた南原が、2ラウンド2度のダウンを奪い返す逆転KO勝利で初タイトルを戴冠した。

「曙ダウンだ」“時間差”ダウン→前のめりダウン…衝撃の逆転KOに場内騒然
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 RISE期待の重量級ファイター南原は8戦7勝1敗。7戦全てがKO勝ちという戦績の持ち主。対するはタイの重量級”最凶”のコントゥアラーイ。今年4月のムエタイイベントでは、K-1の実方宏介から2ダウンを奪ってKO勝ちを収めている。フルスイングでなぎ倒す一発の怖さに定評がある。

 序盤は小柄なコントゥアラーイが近い距離で剛腕を振るっていく。南原の強烈な右ローや前蹴りをものともせず不敵な笑みを浮かべる場面も。するとヒザに一瞬怯んだかのように見せかけて勢いよく右フックを返すと、アゴを打ち抜いて南原からダウンを奪う。

 南原はすぐに立ち上がり試合に戻るが、まさかの一発に動揺の色も。よもやのダウンに「目が飛んだ」「マーク・ハントの再来だ!」「パンチ見えてなかった…」とコントゥアラーイの一発に驚きの反応が寄せられる。

 しかしここで、会場から「健太、健太!」の大合唱が起こり、南原の反撃を後押しする。何とかガードを固め1分半を凌ぐも、3人のジャッジが10-8でコントゥアラーイを支持した。

 2ラウンド、南原がパンチとミドルのコンビネーション、回し蹴り、かかと落としと多彩な技を見せて息を吹き返す。一方のコントゥアラーイは再び満面の笑みを浮かべ足を止め、ボディフック、左右のフックと再びダウンを狙う。アッパーなどを貰いながら南原はぐっとこらえて左のヒザ、さらに左フックで追撃すると、コントゥアラーイが一瞬止まりヨロヨロと下がりながら時間差でダウン。

 さすがに効いたかコントゥアラーイの顔にもニコニコ笑顔の余裕はなく、この日一番のシリアスな表情。復帰後パンチを振りまわして一発逆転を狙うが、南原も相手のパンチを顔面で受けながら真っ向勝負。左、さらに右フックを連続で叩き込むと、まるで建物が崩落するように、前のめりに崩れ落ちた。

 足を止めて相手が尽きるまで殴り合う戦いに「とんでもねえ」「激しい試合だった」の声。さらに大男が前のめりに崩れる姿から「曙ダウンだ」「曙みたいだ」と、かの曙vsボブ・サップ戦を彷彿させるとの声も聞かれた。

 決定的だったのは、この日のABEMA実況・斎藤寿幸アナウンサーが「時間差で倒れて行きました…」と表現した南原が最初のダウンを奪った左フック。両者の拳が行き交うなか、被弾したコントゥアラーイがしばし空中で停止した後は、まるで酔ったようにフラフラと倒れる致命的な一撃だった。

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