プレミアリーグ屈指のドリブラーに、元日本代表DFもお手上げだ。「縦ドリブル」が代名詞の一つである三笘薫は「カットイン」も得意だ。世界を驚かすその技術には、センターバックとしてプレーした槙野智章も「あれは寄せきれない」と、対峙する相手に同情した。
【映像】三笘薫が相手DF陣を絶望させる瞬間
昨季、プレミアリーグ初挑戦でリーグ戦7得点を挙げ、その名を轟かせたブライトン・三笘薫。アタッキングサードに侵入すれば多彩なドリブル技術で守備陣を置き去りにし、数々のチャンスを演出した。8月6日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、元日本代表・槙野智章が、並み外れたプレーのポイントを守備目線で解説した。
番組では、第21節・レスター戦で見せた左サイドからカットインしたシーンの映像が流れ、縦への突破から素早く切り込む動きをピックアップ。昨季から何度もこのシーンを見てきたはずの槙野だが、興奮を抑えきれず「すごいのよ、このカットインが」とうなった。
元日向坂46・影山優佳が「こんなに真横にスッと入れるものなんでしょうか?」と疑問を投げかけると、槙野は「いや、なかなかない。一度縦にドリブルをしてから横に切り込んでいる。相手との駆け引きもうまい」と回答。続けて、ボールタッチにも言及した。
「普通は大きくなりがちなカットインからの次のタッチが速くて細かい。ディフェンダーとしては寄せきれない」
つまり、縦ドリブルとカットインは、2つで一つの合わせ技なのだ。槙野が「カットインの一つ前に縦に行くことで相手が警戒する」と話すとおり、“こっちがあるから、そっちが生きる”という状態。相手がどう対応しても、その逆を突ける技術の高さが真骨頂だ。
ブライトンは8月12日、今季のリーグ開幕節で“昇格組”ルートンタウンと対戦。試合中、三笘薫は何度も相手を惑わすテクニックを披露しつつ、ドンピシャなクロスでチームの今季初得点をアシストした。三笘の武器とはやはり、単なる「ドリブル」ではなさそうだ。
(ABEMAスポーツタイム)