ネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者・ひろゆきを、アフリカのナミブ砂漠に置き去りにし、そこから始まるアフリカ横断の旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。同番組のEpisode4が8月20日(日)夜9時より配信され、ひろゆきの旅に同行する豊川ディレクターが、ザンビアのスラムを訪れ、そこで目にした光景に言葉を失う場面があった。
【映像】大破した車に路上に座り込む男性…サンビアのスラムの様子
「アフリカを、横断して帰ってきてね」とのみ伝えられ、ひろゆきがナミビアの砂漠のド真ん中に置き去りにされたことから始まる同番組。使っていいのはローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本陸路のみ。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆきを、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?ゴール地点のインド洋を目指すひろゆきを見物しようという試みだ。
アフリカ旅8日目、豊川ディレクターはザンビアの首都・ルサカにあるスラムを訪れた。「視聴者が見られない、行けない場所の映像を届けるのがディレクターの使命」と考え、スラム行きを強く希望した豊川ディレクターだったが、ひろゆきらは難色を示し、別行動をとることに。こうして1人でスラムへ行くことになった豊川ディレクターは、タクシーに乗り込み「スラム街のミシシ地区へ行きたい」と運転手に伝えた。すると運転手は「絶対に車から出るなよ。みんな銃を持ってるからな」と忠告。もし外に出たらどうなるのかと尋ねると「身ぐるみ剥がされて殺されるだろうな」と恐ろしい答えが返ってきた。運転手いわく、ミシシ地区ではドラッグが蔓延していて犯罪者も多く、イラク戦争やコンゴ戦争で使われた武器も流通しているのだという。
車が発車し、ほどなくすると、フルーツが盛られた大きな皿を頭に乗せた女性が、タクシーに近寄ってきた。その時、豊川ディレクターは車内でカメラを回していたのだが、タクシーの運転手から「今、女性にカメラ向けたろ。勝手に撮るな。ぶっ飛ばすぞって言ってたぞ」と、女性が荒い言葉を放ってきたことを伝えられ、「失礼しました。怖いな…」とビクビク。ここはまだスラムの外なのだが、すでに危険な雰囲気が漂っていた。
さらに車は進んでいき、いよいよスラムの中へ。つい先ほどまでは、近代的な街並みが広がっていたが、「ここがスラムだ」と言われたその場所は、ボロボロの布で覆われた小屋が点在し、地面のそこかしこに瓦礫が散乱。資材が乱雑に積まれていたり、大破した車が放置されていたり、何かが燃えていたりと、荒廃した光景が広がっていた。そこには多くの住民もいたが、顔や服が汚れている人もおり、生活環境の悪さが伝わってくる。路上に座り込んでいた男性を見て、豊川ディレクターが「目が危ないですね」と口にする場面もあった。
昨夜は近代的なショッピングモールのレストランで、ナンパした女性2人組と飲み会を楽しんだ一行だったが、同じ首都・ルサカでもここは別世界。これまでに出会った現地民は、比較的裕福な層だったのだ。ザンビアで暮らす人々の7割は、1日200円以下で生活し、100人に1人が小学校就学前に死亡するという、悲しい現実がある。撮れ高を期待し、スラムを訪れた豊川ディレクターだったが、生半可な気持ちで向き合う場所ではないと痛感。車が進むに連れ、口数は少なくなり、最後までタクシーを降りることはできなかったのだった…。
『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』は、毎週土曜、日曜に、ABEMAにて最新話を配信。Episode5は、8月26日(土)夜9時に配信される。