“F1候補生”の2連勝阻止!“日本最速王者”野尻「あれくらいは当たり前…引くわけにはいかなかった」3連覇へ貫禄レース
【映像】マシンが宙を舞う大クラッシュの瞬間

スーパーフォーミュラ】第7戦(決勝・8月20日/モビリティリゾートもてぎ)

 日本最高峰のレース『スーパーフォーミュラ』、2連覇中の絶対王者である野尻智紀(TEAM MUGEN)が今季2勝目を飾り、その実力を改めて見せつけた。野尻は、予選でも1番手と圧倒的な速さを見せ、決勝でも後続を全く寄せ付けず、見事ポール・トゥ・ウィンを飾った。

【映像】スタート直後、マシンが宙を舞う大クラッシュの瞬間

 しかし、レース自体はスタートから混乱を極めた。決勝開始直後に2コーナーで多重クラッシュが発生。チームメイトのリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が良いスタートを決め、2コーナーで野尻に並びかけたが、片輪をダートに落とし、スピンを喫した。そのローソンを避け切れず、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、松下信治(B-Max Racing Team)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が相次いでクラッシュ。その後レースは、赤旗中断となった。

 このクラッシュに関して野尻は、「リアム選手とサイド・バイ・サイドというか…かなり厳しめの走りだったかと思うんですけれど、とはいえレース。あれくらいは当たり前のところもある。引くわけにはいかなかった」「ただ、自分もその場にいたのも事実なので、走りきれずにリタイアしてしまった選手やそのファンの皆さんに対しては申し訳なく感じています。ただ、これでチャンピオンシップも面白くなってきましたし、このスーパーフォーミュラ、最高じゃないですか? めちゃくちゃ楽しい最終戦になると思います」とコメント。

 ローソンも、このバトルに関しては「野尻は、スペースを残していたし、お互い話し合ってこの件は解決している」とのこと。

 野尻は、第4戦は肺気胸のため欠場、前戦では8位まで沈んだが、第7戦ではいつも通りの野尻らしい圧巻の走りを見せた。これでチャンピオンシップポイントは、1位の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)まで10ポイント差、2位のローソンまで2ポイント差に迫っている。
次戦はいよいよ鈴鹿サーキットで2連戦が行われ、最終戦を迎える。最後まで誰がチャンピオンになるか目が離せない。

ABEMA『スーパーフォーミュラ2023』/(C)JRP)

【映像】マシンが宙を舞う大クラッシュの瞬間
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【映像】大損傷マシンを30分で修復!コース復帰の瞬間
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【映像】接触で“三輪走行”するマシンと絶叫無線
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