スパーリングはほとんどせず、走って、サンドバックを叩いて迎えたデビュー戦で衝撃の秒殺KO。遅れてきたオールド・ルーキーの“人獣”ぶり＆驚異の破壊力に「めちゃくちゃ強いｗ」「なぜもっと早くプロにならなかったんだ？」など驚きの声があがった。
8月18日に後楽園ホールで開催された「RISE171」の第1試合でSHOGO（A☆R KICK!）と中村龍（フリー）が対戦。両者デビュー戦のなか、30歳の遅咲きルーキー・中村がわずか53秒で相手をKO。走り込みとサンドバッグのみ、実践練習は皆無で臨んだデビュー戦で場内を騒然とさせる衝撃KOに「ちゃんと練習したら恐ろしく強くなりそう」など、驚きと期待の声が上がった。
とんでもないオールド・ルーキーが30歳にしてプロデビューを果たした。中村は現RISEライト級王者の“人獣”こと中村寛の兄。同じく日本拳法や空手のバックボーンがある。一方対戦相手のSHOGOもこの日がデビュー戦。RISE Novaアマチュア大会で準優勝の実績がある27歳だ。
ゴングとともに、ゆったりとしたスタンスから左ロー、ミドルを飛ばす中村はSHOGOの前蹴りをものともせず突進していく。前蹴り、ミドルと前進しながらハンマーのような左フックを振り抜くと、あっという間に最初のダウンを奪ってみせる。
開始わずか30秒の奇襲に天を仰ぐSHOGOは、ひとつ大きな息を吐いて復帰。打ち合いに応じるが、爆発力のある中村の左フックでフリーズ。ガードを固めつつ腰から崩れた時点で、危険を察知したレフェリーが割って入り試合をストップした。
ABEMA実況・齋藤寿幸アナが「わーっと行きましたね」と語彙を失う衝撃的な”53秒”の秒殺KOにファンも「めちゃくちゃ強いｗ」と驚き。さらに30歳の遅すぎるデビューに「なぜもっと早くプロにならなかったんだ？」と言った声も。
デビュー戦勝利に安堵した中村は開口一番「デビュー戦でKO勝ちできて良かったです。めちゃくちゃ向かってきてくれたんで、エエど突き合いができました」とご満悦。これまで多くは語らなかったが「来週、26日に中村寛の試合があるので楽しみにしてください」とはじめて弟についても言及した。
試合後の会見でプロデビュー戦について問われた中村は「緊張は無かった。思い切り楽しんだ」とコメント。さらに試合への準備や環境については「全然…練習はできてない。正直。本当に走ったりして体力をつけたり、サンドバッグをしたり、相手とスパーリングとかは全然できてなくて…そこは心配でしたけど。始まったら自分の気持ちを出していこうと。ぶっつけ本番でした」と告白。自主トレだけで相手を殴り倒した規格外ぶりに、ネット上では「サンドバッグ練習だけであのKOはエグい」「ちゃんと練習したら恐ろしく強くなりそう」と言う声も…。まさに規格外、人獣の兄の衝撃デビューだった。
