日本人アナリストの第一人者・杉崎健氏が2019年横浜F・マリノス在籍時に目の当たりにした海外と日本の違いを明かした。
8月25日(金)よる9時30分よりABEMAにて、スポーツ雑学発掘バラエティ番組『のぞき見!知られざるスポーツの世界』#6が放送。
同番組は毎回テーマを設定しそのテーマに相応しいゲストと共にスポーツ選手を支えるスタッフの職人芸やその種目ならではのとんでもルール、知られざる歴史や最先端技術などを解明していく、見れば今よりもっとスポーツが好きになるスポーツ雑学発掘バラエティ番組。知れば必ず誰かに話したくなる面白うんちくや、ストーリーをお届けしていく。MCはラグビー経験のある平子祐希(アルコ&ピース)と、サッカー経験のある酒井健太(アルコ&ピース)。アシスタントMCはフリーアナウンサーの森香澄が務める。
今回『のぞスポ!』ではサッカー元日本代表選手・佐藤寿人をゲストに迎え“サッカーの戦術分析”をのぞき見!『分析の鬼!サッカーアナリストをのぞき見』のコーナーでは、日本人アナリストの第一人者・杉崎健氏(株式会社KSAP)にその裏話を聞いた。
そもそもアナリストとは、対戦相手や自分のチームの試合を分析し監督・コーチ・選手に戦術やデータを提供する専門家のこと。対戦相手の過去の試合を分析したり、試合当日スタジアムの上でデータや映像を撮ったりして、俯瞰で見た試合の状況を監督やコーチ、ベンチの人たちに伝えているそうだ。
2019年横浜F・マリノス在籍時、マンチェスター・シティと親善試合を行った際のことを振り返って「自分は当時1人でスタジアムの上でパソコンでデータを取ったり映像を撮ったりしてハーフタイムにベンチに行ってたんですけど、座ってる列の横にマンチェスター・シティ側のアナリストたちがいて…」と語る杉崎氏。マンチェスター・シティのアナリストは4人おり、1人だけカメラで試合を撮って残りの3人はパソコンを使用していたそうだ。そして試合終了後、杉崎さんが質問をしようとすると「1人でやってんのか?」と相手方から逆質問が。先方のアナリストは役割分担をしていたそうで、1人は自チームの映像やデータを取り、もう1人は相手のデータを取り、もう1人は選手個別のデータを取っていたそうで「それぞれをがっちゃんこして映像で投げてハーフタイムにやってるんだけど、どういうことをやってんの?」と質問されたそうだ。似たようなことを1人で対応していた杉崎氏は、明らかな人数の違いを目の当たりに。しかもそれは親善試合だったので「公式戦どうやってるの?」と質問すると、「スタジアムの上に3~5人いて、ベンチにも1~2人、ロッカーにもいて、それを全部Wi-Fiで繋いでる」と返事が返ってきたそうだ。
それを聞いて「日本じゃ無理だな…」と思ったと言う杉崎氏。「クラブだけじゃなくて、スタジアムの設備も含めて全然違うなと言う風に思いました」と海外と日本の違いを強く感じたと当時を振り返った。