“アイドル戦国時代”の言葉が生まれてから、早10年。今も毎年、多くのアイドルが夢を追い求めデビューしている。こうしたなか、考えたいのが「アイドルのセカンドキャリア」だ。
現役アイドルたちが卒業後に直面する“課題"について『ABEMAヒルズ』の番組MCで元アイドルの柴田阿弥キャスターと、サイエンスコミュニケーターで俳優の佐伯恵太氏が自身の経験をもとに意見を交わした。
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まず、佐伯氏は自身の経験について明かし、考えを述べる。
「メンズ地下アイドルを1〜2年やっていた。アイドルに限らず、俳優業など特殊な職業に就いてる人のセカンドキャリアはすごく大事だと思う。俳優は、売れてないと暇だったりするが、オーディションを受けまくったりでスケジュールは拘束される。現役中は日雇いバイトくらいしかできなかった」
柴田キャスターは「仕事が急に入ったり、急になくなったりする」と佐伯氏の考えに同意。さらに佐伯氏は「現役中に何かスキルをと言っても限られる。俳優は40代、50代までできてしまうので、セカンドキャリアを考えたとき社会人として一般企業で(働く)と考えるのはなかなか大変」と付け加えた。
続けて、柴田キャスターは自身のアイドル時代を振り返り、次のように語る。
「芸能界に残っていくのは自力でできる子じゃないと難しいと思う。『会社勤めをしよう』となっても、一般社会のことは何もわからない。私自身今もちょっとわからなくて…。会社勤めの経験もないし、ビジネスマナーなどは全くわからなかった。大学だけではそれは学びきれなかった」
最後に、佐伯氏と柴田キャスターはアイドルのキャリアアップについてこう訴えた。
佐伯氏「アイドルなり俳優なりの『こういった能力があるんだよ』というのが可視化されることで、現役のアイドルや俳優もリスペクトされるところはあると思う。ただ歌っているだけ、演じているだけではない」
柴田キャスター「本当に隔離された世界なので、現役アイドルでもいろいろなことが知れたらいいなと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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