この男がRISEを世界標準にする! クマンドーイが見せるRISE仕様のムエタイスタイル
【映像】志朗を封じ込めた“世界水準”のムエタイスタイル

 8月26日(土)東京・大田区総合体育館で開催された「ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round」。RISE WORLD SERIES 2023-54kg Tournament(Aブロック)準決勝ではクマンドーイ・ペッティンディーアカデミーが志朗に判定勝利して決勝進出を決めた。

【映像】志朗を封じ込めた“世界水準”のムエタイスタイル

 日本、タイ、スペイン、フランス、ベルギーから強豪8選手が参加してスタートした「RISE WORLD SERIES 2023-54kg Tournament」。日本・志朗とタイ・クマンドーイのAブロック・準決勝は、まさにWORLD SERIESの名にふさわしい“世界”を感じさせる一戦だった。

 初代RISE世界バンタム級・ISKAムエタイ世界バンタム級をはじめ、様々なベルトを巻いてきた志朗。ラジャダムナンスタジアム・スーパーフライ級、WBCムエタイ世界スーパー・ライト級などムエタイで数々の実績を残してきたクマンドーイ。ともにムエタイをバックボーンに持つ2人は1Rから互いに相手の攻撃に対してリアクションし、その先を読み合う高度な技術戦を展開する。

 2Rにクマンドーイがダウンを奪った右ストレートは、そんな技術戦を象徴する場面だった。クマンドーイが左ミドルを2連続で蹴り、3発目の左ミドルに対して志朗が右ローを蹴り返す。クマンドーイは蹴り足=左足をそのまま踏み込んで、志朗の右ローに右ストレートをカウンターで合わせたのだ。

 このダウン以降、志朗も右ローを軸に反撃。クマンドーイは左ミドルを志朗の右腕=高い位置・ボディ=低い位置に蹴り分け、志朗の反撃をシャットダウンする。3分3Rの9分間、クリンチによる試合中断はほぼなし。心技体がすべて揃ったフルラウンドの打ち合いは、まさに世界最高峰の戦いだったと言えるだろう。

「RISEルールの練習をたくさんやっているので、もうルール的には問題ない。志朗は上手かったけどミスがあったと思うし、ダウンを取った右ストレートは狙い通りの一発だよ」。この言葉通り、RISEルールはこれが2戦目のクマンドーイだが、最近はボクシングの試合も経験しており、RISEルールに適応したスタイルを見せたと言えるだろう。

 RISE伊藤隆代表も「クマンドーイは蹴り、パンチ、ヒザ蹴り…すべて素晴らしかった。ペッティンディーアカデミーが総出でRISEルールで勝つための練習をしていて、あそこまで対応しているとは思わなかったです。もうクマンドーイは完全にRISEファイターですね」とクマンドーイの戦いぶりを絶賛した。

 決勝戦に向けた意気込みを聞くと「田丸の試合を見て、ワクワクしたよ。田丸は一回戦で同じムエタイのペッシラー(・ウォー・ウラチャー)が負けているので、そのリベンジをしたいね」とクマンドーイ。この男の存在が「RISE WORLD SERIES 2023-54kg Tournament」の価値を高めていく。

【映像】志朗を封じ込めた“世界水準”のムエタイスタイル
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