9月2日、国民民主党代表選が投開票を迎える。玉木雄一郎代表と前原誠司代表代行の“一騎打ち”の争いがどのような展開を迎えるのか、注目が集まっている。
【映像】ひろゆき氏が斬り込む！ 自民党が「減税できない」理由は？（動画あり）
国民民主党が結党したのは2020年9月。スタートは政党支持率0.7％（ANN世論調査）だったが、3年が経過した今は2.5％と、着実に支持率を伸ばしている。自民一強が長期化し、野党の存在意義が問われる今、この代表選は何をもたらすのか。
同党の前原代表代行と共に、ニュース番組「ABEMA Prime」に出演した玉木氏は「小さな政党である以上、地上波で扱われず、新聞にも載りにくい」と話す。
「私も前原さんも与党も野党第一党も経験しているが、今はネットの広報に走らざるを得ない。特に支持層は30代以下も多く、そこはリーチできていると思う。ただ、その上の層に対してはどうしても既存メディアが強く、なかなかリーチできていない。これが国民民主党の課題だ」
野党第一党である立憲民主党と比べると、国民民主党の存在感は強いとは言えない。一方で日本維新の会は、今年の統一地方選挙で大幅に議席を伸ばし、勢いに乗っている。玉木氏は「日本維新の会が強いのは“首長”がいるからだ」と分析。
「特に大阪・近畿の知事や市長がいて、実績を出している。単に政策を掲げるだけではなく、結果を見せられる立場にあって、それを基盤に勢力を拡大してきた。地上波も含めて、在阪メディアでは圧倒的に報道量が多い。私もいろいろな支持率を見てきたが、単純に露出量に比例する。国政では、日本維新の会も野党だが、大阪へ行くと与党だ。戦略性は大きい」
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「前原さんより玉木さんのほうが、国民民主党の中で存在感があると思う」と話す。玉木氏は自身の支持層について「チームで売っていくことが大事だ」という。
「よくひろゆきさんにご指摘されてバカにもされるが、私一人ではもう限界だ。売れない実力派地下アイドルと同じで、早く地上に出したいと思うなら、ピンやバラ売りよりもチームで売っていく必要がある。いわゆるAKB方式で、これは前原さんとも一致する考えだ。それぞれの得意分野を持っている人が、あらゆる層に浸透する。“政策の国民民主党”なので、これを前面に出して、いい意味でのスターを作りたい」
また選挙について、玉木氏は「政治家はみんな国民に『寄り添います』と言う。なぜ、それが変わってしまうのか。政治家側の知識がなく、役所に騙されたり、役所の言うことをそのまま聞いたりして、結果として国民を裏切ることになる。霞が関も彼らなりの理論で頑張っているが、うまく説得しながら、負けないように対応していく必要がある。役所との関係をちゃんとマネージできるかがものすごく大事だ」とコメント。「2010年、当時総理大臣だった菅直人氏が、言う必要がない消費税のことを言ってしまって、参議院選挙で負けた。あそこで勝っていれば、衆参で多数を占めて、おそらくいろいろなことが実現した」と振り返った。
さらに、ひろゆき氏の「自民党だとなぜ減税ができないのか」という質問に玉木氏は「増税を実現した人のほうが出世するからだ」と回答。
「自民党の税調は、財務省との関係が非常に密接で一体化している。私が財務省に対して『減税したらどうか』と言っても『減税を認める人はもう絶対に出世できない』という雰囲気だ。むしろ増税を実現した人のほうが出世する」
（「ABEMA Prime」より）
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