8月23日(日本時間24日)にエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで行われたロサンゼルス・エンゼルス対シンシナティ・レッズとのダブルヘッダー第1試合で、2回途中で緊急降板し、その後、右肘の靱帯損傷が明かとなったエンゼルス・大谷翔平。
しかし元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏によると、その兆候は、8月19日のタンパベイ・レイズ戦で放った満塁本塁打の際に、既に感じとれるものだったのだという。
8月28日放送の『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)に出演した際に川﨑氏は、前出の満塁弾の場面で、結果として、チームに貴重な勝ち越し点をもたらす一打にはなったものの、右投げ左打ちの打者における「基本」ともいえる“右手でリードする打撃”ができていない状態であったことから、その打球もまた、大谷本来のものではなかったと指摘。そこから、大谷の“異変”を察知していたことを改めて説明することとなったが、その際に川﨑氏は、もう1つの兆候として、本塁打を放った際の“なにげない動作”も気になっていたのだという。
川﨑氏は、前出の満塁弾の際のVTRを観ながら、「この後もね、走ってるとき、翔平さん。走ってるときに、ちょっと右手がダランとしてるんです。」と、満塁弾直後のベースランニングの際に、大谷が通常時に比べ、大谷が右手をやや弛緩させるような動きを見せていたと指摘。このことも、川﨑氏が大谷の“右手の異変”を感じ取る要因となったことを明かした。
川﨑氏は、大谷が途中降板した8月23日(日本時間24日)の試合の前日に、ABEMAのMLB中継の解説として出演した際に、「右肩が、右腕が少し使えていないと。もう少し使えればヘッドが立ってくるんですけども、右腕が使えてない分、ヘッドが垂れちゃう。それをカバーしようと左手が頑張って、左手でいこうということが、逆に翔平さんからしたら自分のスイングになっていないような。そういう見方ですね、僕は。」と、満塁弾の際に自身が感じたこうした違和感に言及。その後に判明することとなる大谷の故障を示唆していた。
(『ABEMAスポーツタイム』)