8月23日(日本時間24日)にエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで行われたロサンゼルス・エンゼルス対シンシナティ・レッズとのダブルヘッダー第1試合で、2回途中で緊急降板後、右肘の靱帯損傷が判明し、今季、投手としての登板が絶望的となったエンゼルス・大谷翔平。
そんな大谷の“故障の兆候”について、元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏は、8月19日のタンパベイ・レイズ戦で放った満塁本塁打の“弾道”から察知していたことを語った。
8月28日放送の『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)に出演した際に川﨑氏は、前出の満塁弾のVTRを眺めながら、「ホームランの内容が、僕からしたら心配な内容なんですね。枠をですね、超えれば翔平さんホームランですよね?でもホームランの方向。非常に気になってるんですね。ライト方向に打つときには、僕はいつも打球を見るんですけど」と、大谷といえば、打球速度・116.1マイル(約186.8キロ)をマークし、話題となった今季21号のように、逆方向への強烈な一撃も十八番といえるが、それだけにライト方向への“引っ張り弾”についてはかねてより川﨑氏も注視しているのだという。
その上で川﨑氏は、「ライト方向行ってもいい打球はあるんですけど、ちょっと今回のドライブっていうか。こう、スッと落ちた打球というのは“翔平さんらしくはない”んですよね。」と、結果としては、満塁本塁打にはなったものの、その打球は“大谷本来のもの”ではない、ドライブがかかって失速するものであったと指摘した。
その後、川﨑氏は自らスタジオでバットを持って詳細を解説することとなったが、その際に川﨑氏は、身振り手振りを交えながら「やっぱ右投げ左打ちの人たちっていうのは、基本的に右手がリードするんですね。右手が強いです。右手をリードしていって、右手から、この右手の返し。これが非常に右投げ左打ちは上手なんです。これが左投げ左打ちの人は、逆に左手でリードしていって、左手でこう。よく左手で持っていくって表現するんです。翔平さんは今回、ホームラン打った時というのは、逆に右肘ではなくて、左肘で…満塁ホームラン、難しい球だったんですよ?あそこの球がホームランできるっていうことは、むしろいいと思うんですけど、逆に言うと翔平さん左手が強すぎたばっかりに、そこに、前に、飛んでしまったんです。」と、右投げ左打ちである大谷は、打撃の際に右手でリードする形でスイングするのが本来の形であるものの、前出の満塁弾の際には、逆に左手でリードして運ぶという、本来とは“逆”の形であったと指摘。そこから川﨑氏は、大谷が右手に何らかの不調を感じているのではないかと感じ取っていたことを明かした。
(ABEMAスポーツタイム)